特集
» 2005年06月16日 10時25分 公開

現場から見るSEの「地力」:アプリケーション導入は自分の判断基準で (1/2)

アプリケーションをどう選択するか。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

[杉山正二(アールエスコンポーネンツ),ITmedia]

  杉山正二(アールエスコンポーネンツ 取締役)

 パッケージかカスタムか? さらに、パッケージなら、スイートかベストオブブリードか?

 このような判断はなかなか難しく、残念ながら正解を導くための方程式もなければ、正解はない。個別に判断していくしかないわけだが、私の経験からは「基本的にはなるべくカスタムの開発はしない」というのが大怪我を避ける鉄則のようである。

 今回は、弊社のシステムを例にとり、私なりの判断基準を紹介しよう。皆さんはこれを参考にして、自分なりの判断基準をまとめると良いだろう。

判断基準1:なるべく出来合いのものを選択する

 必要な機能を6割以上カバーしていれば、ゼロからの開発は選択しない。ましてや、8割をカバーしていれば十分である。こういった判断をする上で重要なことは、何度も言っていることであるが、そのアプリケーションの目的は何か? なぜそのアプリケーションが必要か? ということである。

 目的に照らして、必要な機能を優先順位付けしておけば、その上位6割以上がカバーできるかどうかを確認し、新規に開発するかどうかが判断できる。それから、パッケージとして販売されていなくても、どこかで似たようなアプリケーションが開発されていれば、その活用を考える。

 私はよくベンダーに、「他社で同様のシステムや機能を開発していれば教えてください。私が直接売ってもらえないか、交渉します」とお願いすることがよくある。なかなかうまくいったことはないが……

 たとえば、弊社で導入しているERPパッケージは日本製ではないので、帳票出力に関しては、なかなか細かい要望に答えることができない。請求書の印刷一つとってみても、日本のお客様は、必要な情報が記載されているだけでは満足されず、見栄えも含め、さまざま要求をされる。

図.RSコンポーネンツのアプリケーション構成図

 これをERPの標準機能で実現することは難しい。日本の導入企業であれば、同じような要件があり、それを既に開発していらっしゃる企業があるだろう。そこで、私はERPベンダーに対して次のようなお願いをした。「同様の機能を実現している企業を紹介してください。そこから購入できないか、交渉します」このときは残念ながら、条件にぴったりする企業はなく、仕方なく自社開発することになったが、常に出来合いのものがないか、探してもらっている。(図の○で囲った部分)

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