Ciscoの新技術では、パケットのレベルを超えてネットワーク内を流れるアプリケーション間のメッセージを読み取ることが可能だという。
米Cisco Systemsは6月21日、ネットワークにインテリジェンスを導入し、ビジネスアプリケーション間の通信をネットワークで理解できるようにする新技術「Application-Oriented Networking」(AON)を発表した。
AONの基盤となっている新技術では、パケットのレベルを超えて、例えば発注や出荷許可などネットワーク内を流れるアプリケーション間のメッセージを読み取ることが可能。これはCiscoが進めるインテリジェントインフォメーションネットワーク構想に沿ったものであり、アプリケーションメッセージレベルの通信とセキュリティをネットワーク内部に統合した、初のネットワーク組み込み型インテリジェントメッセージングルーティングシステムになると説明している。
AONでは既存のネットワークを活用できるため、現在のアプリケーションを変更する必要はないという。さらに、カスタム版のソフト開発や大規模なシステムインテグレーションの必要も低減でき、コスト削減と複雑さ解消につながるとしている。
AONシリーズ製品として同日、データセンタースイッチ向けと、ブランチオフィスルータ向けのAONモジュールが発表された。
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