Lotus開発者を相次いで引き抜くMicrosoft

WorldWide Partner ConferenceでバルマーがLotus Notesを激しく攻撃したのに続き、Microsoftが相次いでLotus開発者らを引き抜いている。

» 2005年08月11日 11時19分 公開
[Shelley Solheim,eWEEK]
eWEEK

 このところ相次いでMicrosoftがLotusの開発者を仲間として獲得している。

 同社のスポークスウーマン、ミシェル・ヒンリクス氏によれば、6月にジュリオ・エストラーダ氏がExchange Serverグループのソフトウェアアーキテクトとして、7月にはボブ・コングドン氏がExchangeのデザインエンジニアとしてそれぞれレドモンドの仲間入りする。

 エストラーダ氏は、Lotus Domino Web ServerやLotus QuickPlaceのリードアーキテクトとして働いた。それ以前の2001年には、現在はマーク・ランコビク社長兼CEOが引き継ぐKubi Softwareを創業している。

 コングドン氏は最近までIBMのLotusソフトウェア部門でWorkplace技術の開発に従事していた。それ以前は、Notesの開発元である子会社のIris AssociatesでLotus Domino Web Serverのアーキテクトやテクニカルリードとして働いた。

 こうしたニュースは、最近ミネアポリスのWorldWide Partner ConferenceでMicrosoftのスティーブ・バルマーがLotus Notesを激しく攻撃したあとに聞こえてきた。

 「私が会ったさまざまなNotesカスタマー、それも大規模ユーザーが次々と、ただわれわれやパートナーらがリプレースしてくれるのを待っているだけだ。こんなに摘み取るのに成熟したカスタマーベースを見たことがない」(バルマー氏)

 エストラーダ氏とコングドン氏の前にも、Lotusでアプリケーション開発プロダクトマネジャーを務めたゲーリー・デーフェンドルフ氏がMicrosoftのサーバ部門でテクノロジーエバンジェリストとなったり、Lotus Notesのチーフセキュリティアーキテクトを務めたチャーリー・カウフマン氏がCommon Language Runtimeグループのセキュリティアーキテクトとなったりしている。

 そしてもちろん、Lotus Notesの父であるレイ・オジー氏も、彼が創業したGroove NetworksがMicrosoftに買収されたことによって、CTOとしてレドモンドの仲間入りをしている。

 また、IBMソフトウェアグループでLotusメッセージング製品のワールドワイドセールス部門を統括するエド・ブリル氏は最近、Microsoftから誘いを受けたことを自身のブログで明かしている。

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