マルチベンダーのストレージシステムに対応した日本HPの新管理ツール

日本HPは、マルチベンダーのストレージ危機に対応した大規模システム向けのストレージ管理ソフトウェア「HP Storage Essentials」を発表した。

» 2005年08月31日 14時50分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは8月31日、大規模システム向けのストレージ管理ソフトウェア「HP Storage Essentials」を発表した。同時にリリースされたハードウェア管理ツールの新バージョン「HP Systems Insight Manager(HP SIM)5.0」と連携させれば、サーバとマルチベンダーのストレージを1つのコンソールから統合管理できるという。

 HP Storage Essentialsは、同社がこれまで提供してきたストレージ管理製品「HP OpenView Storage Area Manager」の後継製品。SAN上の各ストレージの容量を確認できるほか、RAID装置上のボリューム作成やゾーニングの設定などを行うプロビジョニング機能、アプリケーション別の容量管理/性能監視機能などを備えている。

 特徴は、業界標準のストレージ管理プロトコル「SMI-S」に対応することで、同社のストレージ装置だけでなく、他ベンダーのディスクアレイやテープライブラリ、NAS、SANスイッチやHBAをサポートできること。これにより、ヘテロジニアスな環境のストレージ管理を一元的に行える。

 また、同時にリリースされたHP SIM 5.0では、これまで提供してきたサーバ/ブレードサーバの管理機能に加え、HP StorageWorksストレージ製品群もサポートした。両製品を組み合わせることにより、デバイスレベルのストレージ監視から、アプリケーションやLUNレベルにいたるまで、包括的なストレージ管理が実現できるという。

 HP Storage Essentialsの価格は504万円からで、10月中旬より提供が開始される予定だ。またHP SIM 5.0は、同社Webサイトより無償で提供が開始される。

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