Outlook向けにRSS/Atomフィードを行うアドインツール「Blogbot」がオープンソース化された。
Outlook用アドイン「Blogbot」のコードがオープンソース化された。Blogbotは、RSSおよびAtomフィードを集約し、Outlookのフォルダに配信する。BlogbotのWebサイトによると、Blogbotのドメインも売りに出されている。
Blogbotのサイトには、コードをリリースする理由が示されていないため、オープンソース化の狙いは不明だ。本記事作成時点では、カリフォルニア州サンカルロスにあるBlogbotの開発・ライセンス元であるBlue6.comは、電子メールによる取材に答えていない。
Jupitermediaの上席アナリスト、ジョー・ウィルコックス氏は、「最初に頭に思い浮かんだのは、このソフトウェアか同社のどちらかに問題があるのではないかということだ。この製品のマーケティングがうまくいかなかったので、それをオープンソース化し、ほかの製品に目を向けたのかもしれない」と話す。
「そうでなければ、これは同社の考え方に基づく方針なのかもしれない。つまり、彼らはオープンソースを支持しており、それを1つの手法として後押ししたいのかもしれない」と同氏は話す。
あるいは、Microsoftが独自にRSSプラットフォームを開発する計画を打ち出したために、Blogbotが降参しようとしているのかもしれないという。
Microsoftは、サブスクリプションの共通フィードリストおよびデータの共通フィードストアをWindows Vistaで用意する計画だ。Vistaは、これまでLonghornとして知られていた次期版Windowsクライアントで、2006年下半期にリリースされる予定。これらの機能は、Windows APIを通じてアプリケーションに提供される。
また、Microsoftが9月27日にリリースした「Windows XP Office Service Pack 2」では、ユーザーがInternet Explorer 7内で配信記事を自動的に検出/購読することが可能になった。Mozilla FirefoxやApple ComputerのSafariなどの競合ブラウザでは、以前からこの機能を備えていた。
ウィルコックス氏によると、Microsoftの製品にRSS機能が組み込まれたことは、一部のデベロッパーにとってはビジネスチャンスになるが、市場から締め出されるベンダーも出てくる可能性があるという。
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