Microsoft Officeの代替としてはOpenOffice.orgが有名だが、ここではGNOMEデスクトップ向けのスプレッドシート・ソフトウェアを紹介しよう。PerlやPythonでプラグインを作成できるのもすばらしい。
さまざまな議論はあるが、Excelは非常に便利である。ビジネスの場ならずとも表計算や、一覧の管理が必要になる場面は多い。しかし、少し気になる点もある。
それがマクロだ。多少複雑な処理を行おうとすると、マクロで骨組みを作成後にVBAを編集することになる。これがスパゲティになりやすく(職業プログラマーの人でなくとも作れるからだろうが)、管理しづらいといった問題点がある。
ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはGnumeric、GNOMEデスクトップ向けのスプレッドシート・ソフトウェアだ。GPLで提供されている。
Microsoft Officeの代替としてはOpenOffice.orgが有名だが、それとはまた異なるソフトウェアだ。Officeスイートではなく、スプレッドシートのみの提供となる。
もちろん、Excel形式の読み込みや書き出しにも対応しているほか、OpenOffice形式も扱うことができる。また、他の形式を含めて相互変換をコマンドラインで行うこともできる。
面白いのは、自分でプラグインを作成できるのだが、それがPerlやPythonで記述できる点だ。既存の優れた言語を扱えるのはオープンソースらしい利点と言える。
最新のリリースではWindows版もあり、かつ標準で日本語されているなど、導入しやすくなっている。ただし互換性の部分ではまだ問題点は残っていそうだ。OpenOffice同様、今後のさらなる発展に期待したい。
content on this article is licensed under a Creative Commons License.