ミラクル・リナックス、電子カルテ分野で米Twin Sunと協業

» 2005年11月10日 20時11分 公開
[ITmedia]

 米Twin Sunとミラクル・リナックスは11月9日、Twin Sunが開発した中堅以上の医療機関向け電子カルテシステム「MEDEX」とミラクルのLinux製品をバンドルしたLinux版電子カルテ「MEDEX On MIRACLE LINUX」シリーズをリリースし、同日から出荷を開始すると発表した。

 同シリーズは、急速に拡大する電子カルテ市場において、従来からの課題といわれる初期投資や運用コスト負担の重さといった問題を解決できるという。また、医療機関の業務に合わせて、オープンソース・ソフトウェアを短期間でカスタマイズすることで、保険制度改正などの外的要因によるシステム要件の変更にも迅速に対応することが可能になる。

 ミラクルは、国内に多数のカーネル技術者を抱えており、高度な技術サポート力やサービスを基盤に、問題が発生した際には共同で問題解決を図ることで、電子カルテシステムの高いサービスレベルの維持を図るとしている。

 また、Health Level Seven(医療に関わるデータを交換するための国際標準規格)や、Medical Markup Language(異なる病院間で電子カルテの診療情報データを交換するための規格。HL7に基づいたXML技術により開発されたもの)を採用した汎用性の高いインタフェースを提供していること、Oracle DBとの連携性などもミラクルの強みとして挙げられている。

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