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» 2005年11月22日 16時00分 公開

ITサービスマネジメントへの飛躍目指すNRIデータサービスの「千手」

システム運用管理からITサービスマネジメントへ――。NRIデータサービスは、システム運用管理の「Senjyu Family」を強化すると発表した。

[堀哲也,ITmedia]

 NRIデータサービスは11月22日、システム運用管理の「Senjyu Family」を強化すると発表した。データセンター事業などで蓄積してきたナレッジや方法論を積極活用して、今後ITサービスマネジメントを意識した製品・サービスへ強化・拡充していくという。

 同社は、30年以上に及ぶ自社のシステム運用管理のノウハウをITIL(Information Technology Infrastructure Library)に準拠させた「千手サービスマネジメントフレームワーク」(SSMF)を基盤にして、システム運用管理ツール「eXsenjyu」などの製品や・ITIL導入支援サービスなどを提供してきた。しかし、企業のITが単なる業務の自動化から戦略的な事業創造へとテーマがシフトしてきているなかで、千手サービス事業もITの企画からサービス提供までの一連のライフサイクルを支援する方向へ強化を図る。

渡辺浩之氏 NRIデータサービス千手サービス事業部 渡辺浩之部長

 同社の千手サービス事業部 部長の渡辺浩之氏は「単にシステムの安定稼働を意識したシステム運用を行うという視点からライフサイクルを意識したサービスとしてとらえる必要が出てきた。最近、ITILやCOBITなどの指標が言われるようになったのはこのような動きだ」と話す。

 まず新製品・サービスとして「Senjyu Family」に追加されるのは、ITILが定義するサービスデスクの機能を持たせた「CONTACT CAFE SP」。ユーザーから問い合わせ対応の内容や進捗、ITインフラからのエラーメッセージをサービスデスクの担当者がWebベースのインタフェースで閲覧・管理できるツールだ。

 「インシデント管理」「問題管理」「変更管理」といったITILのプロセスをカバーし、インシデント管理から問題管理へのエスカレーションを行うといったことが用意に行える。また、同社のITインフラ可視化ツール「Smart Enterpris Navigator」(SEN)と連携させることが可能で、SENが収集したエラー情報をインシデント候補として自動的に登録する機能も備えている。「競合のサービスデスクツールはカスタマイズを基本としているが、CONTACT CAFE SPは標準のテンプレートを利用するためカスタマイズがいらない」(千手サービス事業部和田秀樹シニアサービスマネジャー)とも言う。

 システム運用管理ツール「eXsenjyu」も強化する予定で、年内には、運用担当者を介することなく開発サイドが日々変化するジョブスデータを作成/リリースできるオフラインブラウザ機能を搭載するという。これによって「開発と運用を分離しての統制が可能になる」(渡辺氏)。

 また新たなSenjyu Familyとして、NRIセキュアテクノロジーズの提供するセキュリティ管理の「SecureCube」、日本アボセントからOEM提供を受けたリモート管理のためのデジタルKVMスイッチ「RKVM Controller」、運用管理のマネージドサービス「IMSP」を加えた。

 これら新製品・サービスを合わせ、3年後には現在の3倍規模となる売り上げ100億円を目指す。

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