NRIデータサービス、統合運用管理ツール「eXsenju」2.0を販売開始

» 2005年05月27日 00時25分 公開
[ITmedia]

 NRIデータサービスは5月25日、システム統合運用管理ツールeXsenju V1.0の機能を大幅に強化した新版、「eXsenju V2.0」の販売を同日から開始すると発表した。

 NRIデータサービスでは、2004年2月に、従来からのシステム統合運用管理ツール「千手」および「e-千手」を統合し、システムの仮想化、可視化を実現する「eXsenju V1.0」をリリース。以来、累計約6000サイトの顧客企業に利用されている。

 eXsenju V2.0では、システム運用で重要になる「さまざまな要求に対応できる柔軟な運用基盤」と「障害検知から障害予測を可能とする運用基盤」を同時に実現する各種の新しい機能が実装されている。これにより「eXsenju V2.0」は、情報システムが本来めざすべき「ユーザー本位のシステム」の実現をより一層可能にしたとしている。

 運用部門にとってこれまで作業負荷やシステム構成上の制約から受け入れることが難しかった、頻繁で大掛かりな構成変更要求にも迅速に対応。システム障害のビジネスへのインパクトを予測し、重大な障害が発生する前に対策を打つことが可能となります。

 また、「千手センサー」(エージェントなどを監視対象サーバにインストールせずに、サーバ監視を実現する機能)も大幅に機能強化した。いままで運用管理システムの導入を見送っていた中小規模のシステムや、遠隔地にあり、導入作業自体が困難なシステムにも、安価かつ容易に導入し、システム監視を行うことが可能となるとしている。

 新機能としては、さまざまな要求に対応できる柔軟な運用基盤を実現する機能として、アプリケーションサーバ監視機能の強化が挙げられる。監視対象として、新たに、JBoss、.NET Frameworkが追加された。また、データベースサーバ監視機能も強化され、ORACLE、SQL Server、DB2/UDBに加えて、PostgreSQLも監視対象として加えられた。

 一方、「障害検知から障害予測を可能とする運用基盤」を実現する機能として、ジョブサービス機能も強化された。指定した時刻に、ジョブネットが起動、終了しているなどを監視する機能が追加された。また、各ジョブネットをサービス単位でグルーピングして管理することも可能。 さらに、後続ジョブネットの影響チェック機能により、ジョブネットの起動時刻の変更や異常終了により終了時刻が変更された場合に、後続ジョブネットの影響度の確認できるようになった。さらに、履歴データ解析機能も改善され、蓄積したさまざまなデータを複数個まとめて1つのグラフにし、相関分析を行ったり、ある期間内の障害頻度を表示する機能が追加された。

 価格は、最小構成で50万円から。千手センサーは2万円から。年間1000サイトの導入を目指す。

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