日本の情報通信市場発展を支援するエリクソンアワード

» 2005年11月24日 22時10分 公開
[ITmedia]

 日本エリクソンは11月22日、日本の情報通信市場の発展に寄与するために1997年に創設した「エリクソン・テレコミュニケーション・アワード」と、1998年に設立した「エリクソン・ヤング・サイエンティスト・アワード」の表彰式を、都内のスウェーデン大使館で開催した。この取り組みは、日本国内の各大学の研究室や研究機関との関係を深めるために、同社が研究開発を支援するものとなっている。

 受賞者は、通信やマルチメディアに関する情報通信技術の分野で貢献を示し、推薦を受けた国内の大学研究者の中から、審査委員会によって選考される。将来への情報通信技術の研究活動の奨励金として300万円が授与され、さらに、副賞して、スウェーデンにあるエリクソンのR&D部門および研究機関への訪問ツアーに招待される。

 エリクソン・テレコミュニケーション・アワード 2005の受賞者は、東京大学 生産技術研究所の今井秀樹教授。受賞実績は、「通信の信頼性および安全性向上に対する貢献」だった。

「スペクトル関数は代数を使って解けるので夢中になってやった」と過去の研究についてコメントする今井氏

 また、エリクソン・ヤング・サイエンティスト・アワード2005の受賞者は、「フォトニック結晶ファイバの極限性能解析とその新規光デバイスへの応用に関する研究」をした北海道大学大学院情報科学研究所助教授の齊藤晋聖氏、「次世代誤り訂正符号に関する研究」を行った独立行政法人メディア教育開発センター助教授、渋谷智治氏、「広域帯MIMO通信システム技術に関する研究」を行った東京工業大学大学院理工学研究科、電気電子工学専攻荒木研究室のティン・シーホー氏の3人が受賞した。

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