12番目のWordとOutlookに言いたいこと(2/4 ページ)

» 2005年11月25日 10時35分 公開
[David Coursey,eWEEK]
eWEEK

 書式変更のLive Previewでは、カーソルを各種のフォントや書式オプションに合わせると、文書が変化する。これに慣れるまでには少し時間がかかる。

 書式を選択しないのであれば、カーソルをオプションから離すとこの機能は消える。これはマストな機能ではないが、書式を変更するとどうなるのかがもっと簡単に分かるようになる。

 Document Themesは、文書のフォントと色のセットを簡単に選んだり、ほかのセットに変更したりできる素晴らしい機能だ。従って、Word 12はほとんどのオフィスにあるカラープリンタを活用できる。

 Word 12で書き物をしていて感じたのは、これまでのバージョンで使ってきた臨機応変なやり方を続けるというよりは、従うべきワークフローを与えられているということだ。タブからタブへの移動に慣れきったらこの感じは消えるかもしれないが、今は書く(Write)、ページをレイアウトする(Page Layout)、作業を見直す(Review)ことが別々のプロセスのように感じられる。

 Word 12では、文書をAdobe Acrobat PDFファイルフォーマットで保存することができる。これは延び延びになっていた機能だ。だが、PDFファイルを読み込んで編集することはできない。

 今の初期の段階でも、Word 12は非常にいいワープロソフトだ。一番よく使われる機能をもっと簡単に使えるようにするという点は成功だが、幾らか調整を加えるのが妥当だろう。Saveボタン、Undoボタン、Redoボタンをタスクバーから移動してサイズを大きくするなど、Microsoftにやってほしい変更は幾つかあるが、そうした点でもっといい代替選択肢はすぐには見あたらない。

 最後に、Office 12ではこれまでのどのバージョンのWordよりも簡単に見栄えのいい文書が作れる。

Outlookの「ワイド画面」バージョン

 Outlook 12で大きく変わったのはタスクペインが追加され、to-doリストにアクセスしたり、限られた範囲で予定表を表示できる点だ。わたしはこれをOutlookの「ワイド画面」バージョンと呼んでいる。その理由は(4ページ目の)スライドショーの4番目の画像を見れば分かるだろう。この画像はわたしのDell製ノートPCでキャプチャしたものだ。

 Outlookはどうにかほとんどの情報を表示できるようにしたが、いろいろなものが圧縮されている。だが、わたしの19インチのデスクトップモニタやワイド画面ディスプレイではちょうどいい見え方になる。

 これについては文句を言いたいことが1つある。わたしはOutlookのto-doリストを使わないので、今表示されているよりもたくさん予定表の項目を表示したいのだ(予定表のウィンドウペインはスライドダウンしないようだ)。この小さな予定表で気に入っている点は、ミーティングが常にOutlookに表示されるようになっており、忘れにくくなっているところだ。

 「Instant Search」は、Outlook以外のアプリケーションを使わずに、Outlook情報の検索をスピードアップする新機能だ。わたしはこれまで、Outlook情報を検索するのにデスクトップ検索を使っていた。Office 2003の検索は非常に遅いのだ。

 Instant Searchは瞬時に検索できるわけではないが、このβ版でも十分高速で便利だ。

 Outlook 12のUIに大きな変化はないが、編集用UIはWordのタブ&リボン機能をある程度活用している。また、SharePointサーバとの統合が向上している。これはOffice 2003では悲しくなるほど不完全だった。ほかに大きな変更があるとしても、今のところはまだ見つかっていない。

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