MS、ブログサービス「MSN Spaces」をアップグレード

一部でうわさされていた通り、Microsoftのブログサービス「MSN Spaces」が大幅にアップグレードされた。広告および書籍販売による収益分配機能が追加されるなどしてさらなる利用者拡大を図る。

» 2006年01月30日 14時50分 公開
[Ben Charny,eWEEK]
eWEEK

 一部でうわさされていた通り、Microsoftのブログサービス「MSN Spaces」が大幅にアップグレードされ、収益分配方式の広告オプションやAmazon.comとの新たな提携システムなどが統合された。

 MSN Spacesの新機能については、先週のはじめから、そのうわさが流れていた。これらの新機能は1月26日に利用可能になった。

 MSN Spacesは、現在出回っている無償ブログ作成サービスの中で最も人気が高いサービスの1つ。ブログとは、主として個人のオンライン日記、小規模企業の店舗、さまざまなテーマに関する主張の場として利用されるWebサイトである。手作りのコンテンツが掲載され、ほかの関連性のあるWebページにリンクしているサイトが多い。

 全世界のサイト数が2830万に達し、今もその数が増え続けているブログは、何億人もの人々が利用するオンライン集会所へと進化すると同時に、広告や各種マーケティングのターゲットにもなった。

 最近の調査では、企業が自社イメージの向上や製品の販売/マーケティングでブログを利用するケースが増えていることが明らかになった。

 MSN Spacesでの最大の変更点の1つが、広告および書籍販売による収益分配機能の追加である。これらの機能は、Amazon.comのほか、ニューヨーク州ゲッツビルを本拠とするWeb広告専門企業Kanoodleとの提携を通じて提供されている。

 今のところ、Kanoodleと提携した広告機能は米国とカナダでしか利用できない。

 Spacesを利用するブロガーは、アフィリエイトプログラム「Amazon Associates」と連携することによってお金を稼ぐことができる。

 収益分配システムは、広告をサポートする各種インターネット機能にユーザーを引きつける報償方式として人気が高まっている。この方式では、自分のサイトへのアクセスが増えることが広告収入の増加につながる。

 Microsoftは、収益分配機能の狙いを隠そうとはしていない。昨年12月、同社の共同創業者であるビル・ゲイツ会長は、金銭や各種の無料サービスが、Microsoftのインターネット検索エンジンの利用者拡大につながると話していた。

 MSN Spacesのそのほかの新機能としては、コンタクト情報と連動した自動更新機能や、Microsoftのオンラインゲーム機能であるXbox Liveとブログとの部分的な連携機能などがある。

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