認知度も数も増加するスパムメール――シマンテック調査

シマンテックが行ったスパムメールに関するインターネットユーザーの実態調査結果によると、依然としてスパムメールの「拒否手続き」に従おうとするユーザーが存在する。

» 2006年03月09日 09時59分 公開
[ITmedia]

 シマンテックが3月8日に明らかにした、スパムメールに関するインターネットユーザーの実態調査結果によると、スパムメールに対する認知度は向上している。しかし一方で、本来ならば無視すべきスパムの指示に従い、拒否手続きを取ろうとするユーザーが、依然として1割ほど存在することも明らかになった。

 この調査は、同社が調査会社のインフォプラントと協力し、2006年1月中旬に実施したもの。インターネット利用暦3年以上のユーザー、1100名から回答を得た。

 これによると、スパムメールが「どんなものかを理解している」「なんとなく認識がある」という回答は、合わせて74.4%に上った。前回の61.1%よりも増加し、スパムメールに対する認知度の向上が見られるという。スパムメール自体も「とても増えている」という回答が24.8%、「少しずつ増えている」としたのは43.2%に上った。中でも「出会い系サイトの宣伝」に関するスパムは、前回の24.1%から51.9%にまで増加している。

 一方、受信したスパムメールに対する扱いだが、「何もしない」ユーザーが半数以上あるものの、「メール内の宛先に拒否する旨のメールを送る」「メールに書かれたURL内の拒否手続きなどに従う」という回答もそれぞれ11.4%に上った。こうした反応を示してしまうと、そのメールアドレスが「生きている」ことを送信者に知らせることになり、かえってスパムを呼び込む原因となる。実際、メールアドレスが漏れた原因として、「迷惑メールに返信/受信拒否のメールを送った」ことを挙げたユーザーは15.8%あった。

 なお、メールアドレスが漏れた原因として「心当たりが全くない」というユーザーが24.7%に上った一方で、「無料メールアドレスを申し込んだ」が21.7%、「自分のホームページなどでアドレスを表示したことがある」は16.9%だった。

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