説明 | 価格* | ターゲットユーザー | 今後の提供継続の可能性 | |
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Windows Live Mail(WLM) | Webべースの電子メールサービス(Hotmailの後継サービス)。2Gバイトのメールボックス、新しいインタフェースを提供。 | 無償(広告サポート型) | コンシューマー | 極めて高い |
Windows Live Mail Desktop(コード名) | WLMや他のアカウントへアクセスするデスクトップクライアント。オフラインアクセス、RSSフィードなどの機能を提供。 | 無償ダウンロード(広告サポート型) | コンシューマー | 極めて高い |
Hotmail Plus | Hotmailに機能を追加したサブスクリプションサービス。2Gバイトのメールボックス、OutlookまたはOutlook ExpressからのHotmailへのアクセスを提供。 | 年間20ドル | コンシューマー、モバイルPCを使用するビジネスユーザー | 極めて低い。名称、価格、機能面での変更の可能性がある。 |
Outlook | デスクトップPOP3電子メールクライアントおよびPIM(個人情報管理)製品。Exchange Serverと連携。 | エディションにより異なる(スタンドアロンのOutlook 2007は109ドル、Office Standard 2007は399ドル) | ビジネスユーザー | 極めて高い |
Outlook Live | OutlookからのWLMおよびHotmailへのアクセスを提供するOutlookクライアントおよびサブスクリプションサービス。オフラインアクセスを提供。 | 年間50ドル | モバイルPCを使用するビジネスユーザー | どちらとも言えない。アクセスサービスとOutlookクライアントを分離し、価格が変更される可能性がある。 |
Outlook Express(Windows Mail) | デスクトップPOP3電子メールクライアント(VistaでWindows Mailに名称変更予定)。 | 無償(Windowsに搭載) | コンシューマー | 高い |
Hotmail Plus
MSNのサブスクリプションサービスで、年間20ドルで提供されている。Hotmail Plusの最大の売りである2Gバイトのメールボックス容量は、Windows Live Mailでは無償で提供される予定だ。また二次的なメリットであるデスクトップクライアント(OutlookまたはOutlook Express)からのWeb電子メールへのアクセスも、WLMDでは無償で提供される。ユーザーが広告を避けるためだけに年間20ドルを支払うかどうかは疑問であるため、いずれブランド、価格、機能面での変更が行われることになるだろう。1つの可能性としては、ブランド変更を行い、Windows Liveの他のさまざまなサービス(Live Mail、Live Messenger、Live Search、Live Spacesなど)に広告なしのアクセスを提供するサービスとしてWindows Liveブランドに組み込むことが考えられる。
Outlook
Outlookは、今後もビジネスユースの電子メールクライアントおよびPIM(個人情報管理ソフトウェア)の推奨製品として、Microsoftの電子メールクライアント開発の中心の座を維持する見込みだ。また、Officeの将来のバージョンでも、大半のエディションで引き続き提供される予定である。しかし、同社はコンシューマー製品としてOutlookを以前ほど重視しなくなってきているようだ。これまでのバージョンのOfficeでは、コンシューマー向けの廉価版であるHome EditionおよびStudent EditionにOutlookが含まれていたが、Office 2007のこれらのエディションにはバンドルされない見込みだ。
Outlook Live
MSNのサブスクリプションサービスの1つで、年間50ドルで提供されている。Hotmail Plusと同様に、Outlookを使用してHotmailアカウントにアクセスすることができる。Hotmail Plusと異なる点は、Outlookクライアントソフトウェアが提供されることである。
コンシューマー向け電子メールクライアントとしてのOutlookへの注力がシフトされつつあることを考えると、Outlook Liveは提供中止または変更になる可能性がある。例えば、既にOutlookを所有しているビジネスユーザーにはWindows Live Mailへのアクセスを提供するが、同サービスでのOutlookクライアントの提供は打ち切りになることが考えられる。
Outlook Express
Outlook Expressの次期バージョンは、Windows Mailに名称が変更され、Windows Vista(2006年末にリリース予定の次期Windows)のコンポーネントとしてリリースされる予定だ。WLMDとは統合されないため、ユーザーはWLMDを別途ダウンロードする必要がある。Outlook ExpressとWLMD間でのデータ転送は行えない見込みだ。
Windowsに無償の電子メールクライアントをバンドルすることは、Microsoftにとってビジネス戦略上の十分な理由がある。電子メールはコンピュータの用途として最大のものである。コンシューマーとしては、新しいPCを購入する場合、電子メールソフトウェアを別途購入またはダウンロードしないで済ませたい。Windowsに電子メールクライアントがバンドルされていなければ、ISPがスタートアップキットの一部として代替の電子メールクライアントを提供したり、OEMが新しいPCにプリインストールして提供したりする可能性がある。最終的にこのような競合企業が自社の電子メールクライアントの市場での優位性を確保できた場合、これを利用して例えばビジネスアプリケーションなど別の領域に参入し、Microsoftの新たな競争相手に成長しないとも限らない。
また、Outlook Express(またはWindows Mail)による収益は発生しないため、MicrosoftはVista以降のWindowsにおいて現在Windowsにバンドルされている電子メールクライアントをWLMDに置き換え、広告による収益機会の拡大を図ることも考えられる。
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