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» 2006年03月29日 09時05分 公開

Novell BrainShare 2006:初日リポート (1/3)

先週ソルトレイクシティで開催されたNovell BrainShare 2006。今年は一度しか開催されないため、Novellの動向を把握しようと多くの人が詰めかけていた。幾つか重要な発表も行われた同イベントの初日の様子をお届けする。

[Joe-'Zonker'-Brockmeier,japan.linux.com]
SourceForge.JP Magazine

 今週、NovellはソルトレイクシティでBrainShare 2006カンファレンスを開催している。Novellの顧客やパートナー約6000名が、同社の今後の計画について聞き、その技術を理解するために Salt Lake Palace Convention Centerに集まっている。私にとって重要なことは、AppArmour、ZENworks 7、SUSE Linux Enterprise Desktop 10といった新技術を実地に見聞することだった。

 月曜日の日程は2時間にわたるNovellの基調講演で始まった。同社の主な役員が全員ではないにせよほとんど参加し、マルチメディアを駆使した内容だった。この講演の間、彼らは「オープンエンタープライズ」という同社のメッセージをプレゼンテーションの中で繰り返し力説していた。また、この講演で、同社は顧客を取りあげた数点の映像をあえて提示していたが、プレゼンテーションへの効果はそれほど大きくはなかった。

 Novellは、この催しの初日に幾つか重要な発表を行った。最も注目すべきは、Dellと提携してZENworks 7 Linux Managementの特別版を供給することを明らかにしたことだった。この特別版では、SUSEおよびRed Hat Linuxのパッチ管理の自動化、Linuxシステムイメージのハードウェアへの導入、Dell PowerEdgeサーバの管理が可能になる。

 また、NovellはGroupWise Mobile Serverを使ったモバイルメッセージングの領域にも進出を予定している。GroupWise Mobile Serverは、BlackBerryのようなデバイスにGroupWise向けモバイルサポートを提供するフリーのアドオンだ。

 この基調講演で最も素晴らしかったのは、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)の仮想化ソフトウェアXenおよびセキュリティアドオンAppArmourのデモだった。Novellソフトウェアエンジニアリング部門のディレクター、クリプソン・コーワン氏は、XenのYaSTフロントエンドを使って約2、3分で仮想マシンを作成するデモの実演を行った。Xenそれ自体はユーザーにとって特に使いやすいものではないため、XenとSLESとの統合は非常に興味深く感じられる。また、コーワン氏はSELinuxに対するNovellの回答として位置づけられるAppArmourのデモも行っていたが、これについては後ほど詳しく説明しよう。

 おそらく、すべてのプレゼンテーションの中で最も興味深かったのは、月曜の朝に一般の聴衆が聞けなかった内容だろう。基調講演が延びたため、SUSE Linux Enterprise Desktop(SLED)10のデモがプレゼンテーション内容から削除されたのだ。しかし、マスコミ関係者は、基調講演終了後のマスコミ向け説明会でそのデモを見る機会があった。NovellのLinuxデスクトップエンジニアリング部門の副社長であるナット・フリードマン氏と製品マネジャーのギー・ルナルディ氏によってSLEDの新機能がひと通り紹介された。そこには、Visual Basicマクロをサポートする新しいOpenOffice.org、Beagle検索ツール、デスクトップ向けのXglとCompizの機能強化が含まれていた。以前、同社は何度かCompizのデモをオンラインで公開してきたが、今回は直接それを見て、これまでには感じなかった感銘を受けた。

 このSLED 10のプレゼンテーションが月曜の日程から外されてしまったのは残念だ。Novellの努力にもかかわらず、プレゼンテーションの大部分はきわめて退屈なものだった。しかし、このSLED 10のプレゼンテーションでは、出席したマスコミ関係者から興奮の声が上がっていた。仮にその機会があったなら、それ以外のBrainShare参加者にも同じような興奮を与えただろう。Novellの広報担当者の話では、一般の参加者は週の後半に行われる別の基調講演でこのプレゼンテーションを見ることができるという。

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