日本SGIとNECディスプレイソリューションズ、次世代型電子掲示板システムで販売提携

日本SGIとNECディスプレイソリューションズは、VizImpressとパブリック液晶ディスプレイ装置を組み合わせた新たな電子掲示板システムソリューションの販売で提携を発表した。

» 2006年04月11日 19時14分 公開
[ITmedia]

 日本SGIとNECディスプレイソリューションズは4月11日、販売提携を発表し、日本SGIの対話型リッチコンテンツ統合プレゼンテーション・ソリューション「VizImpress」と、NECディスプレイソリューションズのパブリック液晶ディスプレイ装置を組み合わせたソリューションを両社から販売していくことを明らかにした。

 ディスプレイ市場、特に企業や公共施設などの情報伝達や広告メディアの分野では、ITを活用した電子掲示板システム「Digital Signage」が、今後、国内でも大きな成長が見込まれる市場として期待されている。

 こうした市場動向に対しNECディスプレイソリューションズでは、パブリック液晶ディスプレイを基幹商品として位置付け、ミドルウェアやコンピュータなどと組み合わせたソリューションとして提供していた。

 一方、VizImpressは対話型で画像や動画など必要な情報を瞬時に選択し、それらのコンテンツを多数同時に表示可能なソリューションだが、両ソリューションの相性の良さが今回の提携につながった。

 つまり、従来の電子掲示板システムではなし得なかった、インタラクティブで、かつ、画像・映像を最大限に活用した視覚的に訴求力が高いプレゼンテーション環境がこの提携によって実現することとなったわけだ。

 このソリューションは、NECディスプレイソリューションズが多くの販売実績を持つ官公庁や地方自治体、公共団体のほか、製造業、大学・研究所、さらには一般企業への販売活動を展開していく予定。加えて、VizImpressがターゲットとしていた放送局や企業のショールーム、展示施設などに対しても拡販を進めていく。

 日本SGIは先日、ソニーとの戦略的提携を発表するなど、2005年末に打ち出したコンテンツ・ライフサイクル・マネジメントの新体系「SiliconLIVE!」の概念に沿った形でビジネスを進めている。VizImpressもSiliconLIVE!関連のビジネスを構成する主要なソリューションとして位置づけられており、今回の発表を皮切りにVizImpressを核としたビジネスが今後多く登場してくることが予想される。

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