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» 2006年05月30日 07時00分 公開

管理サーバ製品で複雑さを増すMSのライセンス体系(1/3 ページ)

Microsoft Operations Managerの管理対象デバイスごとに必要なライセンスがStandardとEnterpriseの2種類に分けられた。また、いくつかの管理サーバのデバイスライセンスを統合した新しいライセンスパッケージも導入された。

[Paul DeGroot,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Microsoft Operations Manager(MOM)の管理対象デバイスごとに必要なOperations Management License(OML)がStandardとEnterpriseの2種類に分けられ、Standard OMLは従来のOMLから大幅に値下げされた。また、新たに導入されたSystem Center Standard Server Management Licenseでは、Microsoftの3つの管理サーバのデバイス管理ライセンスが統合されている。

見直しが繰り返されてきた管理サーバのライセンス

 MOMでは以前から、料金の変更や新しいライセンスモデルの導入が再三行われてきた。MOMは、サーバ上のOSやアプリケーションの動作状況を監視し、データセンタースタッフにステータスリポートやアラートを提供する製品だ。

 MOMの最初のバージョン(MOM 2000。MicrosoftがNetIQから買収した製品をベースにしていた)ではプロセッサライセンスが採用されていたが、次のバージョン(MOM 2005)では、MOMのサーバライセンスと、各管理対象サーバ上で実行されるアプリケーション管理パックのサーバライセンスの組み合わせに移行した。アプリケーション管理パック(特定のアプリケーションを監視するように設計されている)はその後無料化されたが、その一方でMicrosoftは、MOMの各管理対象デバイス上でMOMサービスを利用するためのライセンスであるOMLを導入した。

 Microsoftは2006年4月、高額だったMOM OML(管理対象デバイス1台につき約539ドル)を、それぞれ異なるサーバ管理機能に対応したStandardとEnterpriseの2種類に分けることを明らかにした。100ドルのStandard OMLでは、サーバOSのファイル、プリント、ネットワークサービス(DNSなど)といった基本サービスを管理でき、Enterprise OMLは、Microsoftのサーバアプリケーションや高度なワークロード、例えばデータベース、ビジネスアプリケーション、アイデンティティ管理、リモートアクセス、ターミナルエミュレーションなどを管理する場合に必要となる。

 Enterprise OMLは従来のMOM OMLの料金で提供され、これまでにMOM 2005用に購入されたMOMは、すべて自動的にMOM Enterprise OMLと見なされる。Enterprise OMLはStandard OMLのスーパーセットであるため、デバイス上のすべてのサービス(基本サービス、アプリケーション、高度なワークロード)を管理する場合、必要なのはEnterprise OMLだけであり、Standard OMLとEnterprise OMLの両方は必要ない。

 企業はStandard OMLにより、サーバ上のOSのファイル、プリント、ネットワークサービスを、そのサーバでサーバアプリケーションや高度なワークロードが実行される場合でも管理できる。だが、これらのアプリケーションやワークロードは、そのサーバのOMLをStandardからEnterpriseにアップグレードしなければ、MOMで管理することはできない。

 MOMがワークステーションの監視に使われることはめったにないが、その場合も同じルールが適用される。OSの基本サービスを監視するにはStandard OMLが、アプリケーションを監視するにはEnterprise OMLが、監視対象のワークステーションごとに必要になる。

System Center Server Management Licenseの導入

 MOMに関しては、以前、Systems Management Server(SMS)と統合してSystem Centerという単一の製品にするという大がかりな変更が計画されていた。だが、顧客はこの統合に難色を示し、これらの製品が引き続き別々に提供されることを望んだ。これを受けてMicrosoftは計画を変更し、System Centerを、MOM、SMSや、より新しいData Protection Manager(DPM。サーバのバックアップサービスを提供)といった製品など、関連する管理製品の「ファミリー」の名前とした。

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