VAリナックス、「VA Quest」のDebian GNU/Linux専用メニューを提供開始

VA Linux Systems Japanは、Linuxカーネル障害解析サービス「VA Quest」について、ネットサービスや組み込み市場での障害解析サービス適用を促進すべく、「Debian GNU/Linux専用メニュー」を新たに追加した。

» 2006年05月30日 11時00分 公開
[ITmedia]

 VA Linux Systems Japanは5月30日、Linuxカーネル障害解析サービス「VA Quest」について、既存のPlatinum、Goldのメニューに加え「Debian GNU/Linux専用メニュー」を新たに追加、同日より提供を開始した。

 VA QuestはLinuxカーネルを熟知した同社の技術者が、顧客のLinuxシステムの障害に対してLinuxカーネルのソースコードやメモリダンプに基づいた詳細調査を行い、障害の解析、障害原因の追及および特定、回避方法の提案、修正パッチの提供などを行うディストリビューション中立のサービス。2005年4月にサービスを提供開始して以来、伊藤忠テクノサイエンス、UFJIS、NTTコムウェアといったソリューションプロバイダーのほか、海外を含むハードウェアベンダーまでも顧客に抱え、エンタープライズLinuxソリューションにおける「トラブルシューティングの番人」としての地位を確立しつつある。

 一方、Debian GNU/Linuxは、英Netcraftの調査によれば、Linux WebサーバにおけるDebian GNU/LinuxのシェアはRed Hatに次ぐ2位で25%、組み込み分野でもそのライセンスに対する厳格な姿勢から採用実績が最も多いディストリビューションの1つとなっている。例えば、グリーが運営する「GREE」のサーバ構成は、その90%近くがDebianで動作している(関連リンク)。しかし、こうした市場のユーザーからは、VA QuestのPlatinum、Goldの各メニューではサービスが過大であるという指摘が寄せられていた。

 今回の発表はそうした要望に応えるもので、性能解析、コンシェルジュサービス、Emergency Standby(システムリリース時など、トラブルが想定される際の事前連絡による体制整備)などのサービスを省き、さらにOSをDebian GNU/Linuxに限定することで、Goldメニューに近い稼働時間を提供しながらもGoldメニューの半額以下となる月額30万円(半年契約)という料金を実現している。各メニューの違いについてはこちらで参照できる。

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