蓄積されたデータの有効活用に必要な機能とは?進化する!データベーステクノロジー(3/4 ページ)

» 2006年06月05日 07時00分 公開
[ITmedia]

管理ツールと開発ツールも一新

 これらのコンポーネントの機能設定を行うのが、グラフィカルなユーザーインターフェイスによる管理ツールである。SQL Server 2005では、従来バージョンにあったSQLプロファイラのみが引き続き搭載されている。

 SQL Serverサービスを管理していたSQL Serverサービスマネージャは、SQLコンピュータマネージャとして新しく構成された。このツールでは、サービスの起動、停止に加え、サービス構成の管理、ネットワークユーティティ機能が統合されている。

 また、SQL Serverの主要な管理を行っていた Enterprise Manager、クエリアナライザ、Analysis Servicesに付属していた分析マネージャの一部は、SQL Serer Management Studioとして統合された。

 さらに、ウィザード形式でパフォーマンスの再編成が必要な部分を提示するデータベースチューニングアドバイザが追加。このツールを利用すれば、インデックスの再編成、テーブル分割の変更などが行える。

 データベースアプリケーションを作成するための開発ツールも一新。SQL Server 2000では、DTS(Data Transformation Services)の設定をEnterprise Manager、Analysis Servicesに関する設定を分析マネージャ、Reporting Servicesによるレポートの開発をVisual Studioなどの開発環境で行う必要があったが、SQL Server 2005ではこうしたコンポーネントの設定、および開発インターフェイスがBusiness Intelligence Development Studioにすべて統合された。これにより、外部ツールなしでのアプリケーション開発が可能になり、よりデータの活用がしやすくなっている。

SQL Server 2005の管理ツール「SQL Server Management Studio」

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ