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» 2006年06月13日 07時00分 公開

Office 2007導入の決め手には弱い? Word 2007の機能強化 (1/2)

Word 2007はOffice 2007スイート導入を決断させるほどの大きな機能強化は施されていないが、科学論文やブログ、コード開発に役立つ可能性のある機能が導入されている。

[Rob Helm,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Word 2007はβ2がリリースされ、いよいよ一般にお目見えとなった。Microsoftの次期ワードプロセッサ製品となる同製品では、ExcelやPowerPointと同様にユーザーインタフェースが刷新され、書式機能が強化されているほか、Word 2007独自の機能強化も施されている。たとえば、文書の校正および分析機能が強化され、学術文書やブログ、ソフトウェア開発向けの機能が追加されている。Word 2007はOffice 2007へのアップグレードの決め手となるほどの強化は施されていないが、実際にアップグレードした場合はWordの新機能を活用できるかもしれない。

 Word 2007における強化機能は、Outlook 2007でメッセージを編集する際にもすべて利用できる。Word 2007はOutlook 2007の唯一のエディタとなるためだ。Microsoftによると、Wordの新機能を利用できるようにするため、OutlookからWordを使用する場合のパフォーマンスと信頼性を強化しているという。

ExcelやPowerPointと共通の変更点

 ExcelおよびPowerPoint 2007と同様に、Word 2007でもコマンドへのアクセスの改善を図る新しいユーザーインタフェースが導入されている。また、新しいXMLベースのファイル形式を採用することで、ファイルサイズを削減し、Office以外のアプリケーションからのデータアクセスが容易になった。ExcelおよびPowerPoint 2007と共通のWord 2007の主な機能強化は、次のとおりである。

  • Adobe PDF形式またはこれに相当するMicrosoftのXML Paper Specification(XPS)形式での出力(ただし、これに関してはAdobeが何らかの法的措置を起こす可能性が報道されており、PDF出力機能は破棄される可能性がある)。
  • クイックスタイルギャラリーの提供。簡単に別の文書形式を試すことができ、さまざまなスタイル要素をプレビューできる。
  • 新しいフォントおよび文字表示を滑らかにするClearTypeフォント技術をWord 2007のすべての表示モードで使用(Word 2003では、閲覧レイアウト表示でのみ使用)。
  • テーマメカニズムの導入。ExcelやPowerPointからインポートした画像を含んでいる場合でも、文書全体で一貫性のある色やフォントを設定できるようにする。
  • 検査ツールの組み込み。コメント、校正履歴、隠し文字をはじめとして公開したくない要素を文書から削除できる(この機能は、以前のバージョンではユーティリティとして別途提供されていた)。

文脈スペルチェックの導入やアクセスの改善

 Wordの文書校正ツールの一部は、機能自体とアクセス面が改善されている。最も目に付くのは、青い波線で表されるWordの新しいスペルチェック機能だ。これは、スペルチェック辞書に登録されていても、使用されている文脈上スペルが正しくない単語を特定する文脈を考慮したスペルチェック機能である。同機能により、一般に見逃されがちなスペルの間違いを拾い出すことができる。

 そのほか、次のようなツールおよび表示モード関連の強化が施されている。

  • 文書比較表示画面を3つのウインドウで構成することで、より容易に同じ文書の2つのバージョンを比較できるようになった。
  • 単語の翻訳機能が、単語のそばに自動的に表示される“ヒント”ウインドウから利用できるようになった。以前のバージョンと同様に、単語を右クリックしてショートカットメニューからアクセスすることもできる(この場合はリサーチウインドウが別途開き、翻訳情報が表示される)。
  • 変更履歴ツールのマーキングが改良され、テキストの移動が適切にマーキングされるようになった。これまでは、移動前の位置のテキストが削除されたテキスト、移動後の位置のテキストが挿入されたテキストとしてマーキングされていた。
  • 文書および選択範囲の現在のワード数が、ウインドウ下部のステータスバーに自動的に表示されるようになった。
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