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» 2006年07月27日 19時18分 公開

Oracle幹部「JD EdwardsのライバルはExcelやカスタムアプリ」

7月27日、米Oracle JD Edwardsの戦略担当副社長がEnterpriseOneの製品戦略などについて語った。

[堀見誠司,ITmedia]

 「効果的なコンプライアンスはソフトウェアがあれば実行できるわけではない。システムベースでの内部統制型プロセスと、プロセスごとに一貫した業務文書が必要である」。米OracleでJD Edwards EnterpriseOneの製品戦略を担当するライル・エクドール バイスプレジデントは、企業が求めるコンプライアンス対応ソリューションについてこう話す。

「Oracleは、多くの中堅企業で知られているJD Edwardsのブランドを再評価した」とエクドール氏

 日本オラクルは7月24日に、中堅企業向けERP(統合業務パッケージ)ソフト「JD Edwards EnterpriseOne 8.12」を中堅企業向け施策と併せて発表した(関連記事)。製造業で強みを持つEnterpriseOneは、さまざまな生産形態に対応する豊富なモジュールを提供するが、データベース領域での設定変更を追跡するツール「Data Change Tracker」や、ワークフロー、アプリケーションセキュリティなど財務会計におけるコンプライアンスを支援する機能もそろっている。

 短期での導入効果を求める中堅・中小企業が、このように多機能で設定要素の多いEnterpriseOneを運用できるようにするには、プロセスやセキュリティ、技術などの要素をあらかじめ設定したテンプレートを用意する必要がある。オラクルは、国内では2005年から早期導入支援パッケージ「JD Edwards EnterpriseOne Rapid Start」を提供している。Rapid Startは、JD Edwards EnterpriseOneのパラメータ設定を行ったテンプレートと導入サービス、ハードウェアを組み合わせてパッケージしたもの。

 「われわれは、パートナーが地域や業種の特性に合ったRapid Startを用意できるよう準備を進めている。下期にはEnterpriseOneのコンフィギュレーション用開発ツールを提供する予定だ。内部統制についても新しいテンプレートを作ってもらうことを期待している」とエクドール氏。今後は、オラクルが用意する会計管理、サービス管理などビジネス全般、および製造・流通などのパッケージとパートナーが作るパッケージとでRapid Startを差別化して出していくという。

 エクドール氏によると、北米では2億5000万ドル以下の売上規模の企業が顧客の半分を占めている。製造・流通産業、装置産業において売上5億ドル以下の中堅企業に注力していくとする同社の方針はこれからも変わらないが、この市場で真の競争相手になるのは、意外にも「homegrown system」と呼ばれるスプレッドシートや独自開発の業務アプリだという。

 「確かにExcelや自社開発のシステムと競合するが、維持・管理の点でパッケージに優位性がある。それらは最終的に経験やノウハウを持ったベンダーのERPに置き換えられると思う」(エクドール氏)

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