イーサネットフレームを直接暗号化するアプライアンス

日本セーフネットは、レイヤ2でイーサネットフレームをそのまま暗号化するアプライアンス製品「SafeEnterprise Ethernet Encryptor」をリリースした。

» 2006年08月08日 09時30分 公開
[ITmedia]

 日本セーフネットは9月1日より、レイヤ2で通信の暗号化を行うアプライアンス製品「SafeEnterprise Ethernet Encryptor」の販売を開始する。大手企業の拠点間通信などで採用されているメトロ/広域イーサネットサービスのセキュリティ強化といった用途向けに提供していく。

 現在、広く通信経路の暗号化に用いられているIPSecはレイヤ3で暗号化を行うものだが、SafeEnterprise Ethernet Encryptorは、レイヤ2でイーサネットフレームをそのまま暗号化する。フレームをIP化し、さらに暗号化する場合に比べ、オーバーヘッドが少なく、レイテンシーも抑えられる点がメリットという。このため、音声や映像など、遅延に厳しいアプリケーションへの影響も軽微だという。

 SafeEnterprise Ethernet Encryptorには対応する帯域によって、10Mbps、100Mbps、1Gbpsの3モデルがある。また、これらSafeEnterprise Ethernet Encryptorも含め、暗号化アプライアンスの一元管理を行う「SafeEnterprise Security Management Center(SMC)」も提供される。

 価格は、SafeEnterprise Ethernet Encryptor 10Mbpsが119万8000円から。メトロイーサネットや広域イーサネットサービスを提供するキャリア/サービスプロバイダーのほか、大手企業などを対象に販売していく。

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