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» 2005年04月12日 22時45分 公開

SSL VPNとIPSec VPNの統合を目指すセーフネット

日本セーフネットは、IPSec VPN機能も統合したSSL VPNアプライアンスの新バージョン「Safe Enterprise SSL iGate v5.0」を2005年第2四半期にリリースする。

[高橋睦美,ITmedia]

 日本セーフネットは4月12日、SSL VPNアプライアンスの新バージョン「Safe Enterprise SSL iGate v5.0」を2005年第2四半期にリリースすることを明らかにした。

 米国本社のSafeNetは暗号技術に特化したセキュリティ企業で、暗号処理のアクセラレータや鍵管理サーバといった製品を提供してきた。2003年10月にはRainbow Technologiesを買収し、USBトークンの「iKey」シリーズやSSL VPN製品をラインナップに追加している。このたびバージョンアップが発表されたiGateも、もともとはRainbowの製品。新バージョンではSafeNetの技術を統合することにより、SSL VPNだけでなくIPSec VPNにも対応するという。

 米SafeNetのエンタープライズ部門プロダクトマネジメント担当ディレクター、クリス・ホーランド氏は、伝統的なセキュリティ製品が展開してきた境界型モデルは、管理が複雑でユーザーにとってもわずらわしいものだったと指摘した。

 これに対しSafeNetでは、iKeyやSSL VPNアプライアンス、クレデンシャル管理サーバといった製品群を通じて「エンドツーエンドで、ユーザーにとってもアプリケーションに対しても透過的なセキュリティソリューションを提供していく」(同氏)。それが、同社の掲げる「ボーダレスセキュリティ」という概念だという。

iGate SafeNetが提供するSSL VPNアプライアンス「iGate」

 この日発表されたiGate 5.0では、これまでサポートしてきたWeb経由/Javaアプレット経由という2つの方式に加え、専用クライアント経由の「フルネットワークアクセス」方式が追加される。これにより、「企業リソースへの完全なアクセスが可能になる」(ホーランド氏)。

 しかしSSL VPN市場は既に昨年より激戦区となっており、競合は多い。シングルサインオンときめ細かなアクセス制御、接続時のクライアント状態のチェックといった機能は、他のSSL VPN機器もサポートしている。

 これに対しiGateでは、SafeNetの製品や技術と組み合わせることによって差別化が図れるとホーランド氏は述べた。「SSL VPNというのはWebブラウザから簡単に接続できる仕組みだけに、認証がIDとパスワードだけだと誰かになりすまされ、攻撃に悪用されるのもたやすい。これに対しiGateでは、iKeyやスマートカードを組み合わせた二要素認証を緊密に統合している」(同氏)。

 またSafeNetの持つ暗号処理技術をベースに高いパフォーマンスを実現していること、そしてバージョン5.0で実現されるとおり、IPSec技術を統合していくことも特徴になるという。「今回の発表は、IPSec VPN製品とSSL VPN製品の統合に向けた第一歩」(ホーランド氏)。

 iGateは海外では金融、医療のほか地方自治体で多くの導入事例があるといい、国内でもiKeyと組み合わせて金融機関に導入されたケースがあるという。SafeNetでは、従業員への安全なリモートアクセスの提供という側面に加え、各種法規制への遵守という面からも、iGateを中心としたボーダレスセキュリティ戦略を推進していく方針だ。

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