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» 2006年08月18日 10時19分 公開

LinuxWorld San Francisco 2006がゆっくりと開幕

サンフランシスコで開催中のLinuxWorld Conference & Expo。初日はいつものようにチュートリアルに終始した。「実践的ハッキング」など興味深いセッションに参加してみたのだが……。

[ Joe-'Zonker'-Brockmeier,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 サンフランシスコ――今週月曜日、サンフランシスコのMoscone Centerにおいて、LinuxWorld Conference & Expoが半日間のチュートリアルとその後のパーティーで幕を開けた。

 いつものように、LinuxWorldの初日はチュートリアルに終始した。その間、出展者たちは、展示会場が開く火曜日の朝までにブースを設営しようと必死に作業をしていた。ロビン・ミラー氏が出席者たちのビデオを撮影しに行っている間、わたしは幾つかのチュートリアルに出席する機会を得た――ただし、その前にプレスルームに立ち寄って、LinuxWorldの報道関係者向けに貸し出されているNokia 770 Internet Tabletを受け取った。

 このNokia 770を展示会場やセッション会場で活用したいと考えていたのだが、ワイヤレスネットワークの電波が弱すぎたか混雑しすぎていたせいで、接続を維持することができなかった。

実践的ハッキング?

 わたしはグレッグ・クローハートマン氏の「Write a Real Working Linux Driver(実際に役立つLinuxドライバの作成)」セッションに出席するつもりだったが、このセッションはキャンセルされていた。そこで、代わりにCR Consultingの社長、デービッド・アレン氏による「Hands-On Hacking: Attacks and Countermeasures(実践的ハッキング:攻撃と対策)」に出席した。およそ40人の出席者が、攻撃の手法とそれに対抗する手段の話を聞こうと集まっていた。

 残念ながら、プレゼンテーションはとても「実践的」とは言い難かった。アレン氏は3時間をかけて、さまざまな種類の攻撃と、それらに対抗するための技術的な手法やポリシーについて説明した。説明の大半は非常に基本的な内容で、特にソーシャルハックに関する説明はもっと短くすべきだったのではないかと思う。それでも、質問を聞いた限り、少なくとも出席者の一部はセキュリティの概念にあまり詳しくなかったようで、ある程度の経験を積んだわれわれよりも、セッションがずいぶん役に立っていたようだ。

 1時間の昼休みの後、わたしはその日の2つ目の3時間のセッションに戻った。ダスティン・キークランド氏による「How to Create, Destroy, and Recover Software RAIDs under Linux(LinuxにおけるソフトウェアRAIDの構築、解消、および復元)」は、いくぶん期待はずれの内容だった。キークランド氏は、セッションの始めにRAIDの種類を長々と説明し、部屋の後方にいた1人の知りたがり屋からの質問に時間をかけすぎた。わたしは、プレゼンテーションの最中に質問を受け付けてくれるセッションは好きだが、良い話し手は聞き手を統制する方法を知っており、質問が主題から脱線し始めたら止めるものである。

 RAIDの種類の説明がようやく終わると、キークランド氏は実演に移ったが、デモに問題が起きて動きが取れなくなってしまった。キークランド氏が準備不足だったのか、単にマーフィーの法則の犠牲者になったのかは分からないが、しばらくしてわたしは残りのセッションを聞かずに外に出ることにした。

オープンソースJavaに関するわずかな最新情報

 カンファレンスの後、SunはオープンソースJavaに関する最新情報を伝えるために報道関係者をWホテルに招いた。そこにはSunの重役が実に3人も揃っており、Javaをオープンソースとしてリリースする漠然としたロードマップがあること、および最初の部分的なリリースが2006年末に予定されているというニュースを発表した。

 Sunのソフトウェア担当上席副社長のリッチ・グリーン氏、Javaプラットフォーム・グループ副社長のローリー・タルソン氏、およびクライアント・システム・グループ副社長のアラン・ブレナー氏がそれぞれ立ち上がり、われわれがすでに知っている多くの事柄――NetBeansがダウンロードされた回数、OpenSolarisの人気の高さ、Sunがオープンソース戦略を推進する理由など――について語った。

 発表の主旨は、Sunが2006年から2007年にかけてJava CとHotspot VMをオープンソースとしてリリースするということだった。

 しかし、まだ明らかになっていないことがある。Sunはライセンス、すなわち管理モデルを選択しておらず、Javaのどの部分が最初にオープンソース化されるかを発表できないのだ。SunはJavaの一部を2006年にリリースする予定なので、それはGNU一般公有使用許諾契約書バージョン3(GPLv3)が必然的に除外されることを意味するのかとわたしは質問した。GPLv3は2007年までリリースされないからである。Sunの重役たちは、その確約すらしなかった。

 運が良ければ、残りの数日で、LinuxWorldに参加しているほかのオープンソース企業からもう少し多くのニュースが流れてくるだろう。カンファレンスはいよいよ今日から本番だ。 展示会場は今日の午前10時に開く予定で、ラリー・レッシグ氏による朝の基調演説から始まるセッションや講演が盛りだくさんに予定されている。

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