IIS 6がApacheを追い抜く――米シェア調査で明らかに

最近の調査結果によると、Fortune 1000企業サイトでIIS利用率が高まっている。そのシェア率は54.9%を記録しているほどだという。

» 2006年10月16日 15時33分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 MicrosoftのパートナーであるPort80 Softwareが公表した最近の調査結果によると、Fortune 1000企業のWebサイトの間では、MicrosoftのWebサーバであるInternet Information Services 6(IIS 6)がオープンソースのApache Webサーバのシェアを追い抜いたという。

 10月11にリリースされた調査報告の中で、Port80 Softwareは、この1年間でIIS 6の市場シェアは2倍以上伸びて27%に達したと述べている。しかし、依然としてIIS 5がFortune 1000企業の間で最も普及しているWebサーバであることも明らかになった。

 サンディエゴを本拠とするPort80 Softwareによると、IISバージョン4、5、6を合わせると、すべてのFortune 1000企業サイトでのシェアが54.9%だったのに対し、Apacheのシェアは23.3%だった。

 Port80 Softwareの製品開発ディレクター、ジョセフ・ライマ氏は発表文の中で、「Fortune 1000企業でのIIS 6の急速な普及は、企業市場におけるMicrosoftのリーダーシップを示すものだ」と述べている。

 Port80は、MicrosoftのIIS Webサーバ向けのツールや拡張機能を開発している企業。ライマ氏によると、同社は2007年にWindows Server「Longhorn」(Microsoft Windows Server 2003 R2の後継製品)上で動作するIIS 7の新たな拡張モデルに対応したバージョンの製品を提供する予定だという。

 MicrosoftのWebプラットフォーム/ツールマーケティンググループのグループプロダクトマネジャー、ブライアン・ゴールドファーブ氏は発表文の中で、「MicrosoftはWindows Server "Longhorn"投入の一環としてIIS 7をリリースし、さらに大きな価値を提供する。この新Webサーバは、Port80 Softwareなどの業界パートナーがより強力なモジュールを開発し、われわれの共通の顧客のためにIISの機能を拡張できるようにデザインされている」と述べている。

 Port80の調査では、Microsoft ASP.NETアプリケーションサーバ環境がFortune 1000企業サイトの48.4%で利用されていることも明らかになった。

 調査報告によると、Fortune 1000企業サイトでIBMのWebSphere、BEA SystemsのWebLogic、Sun MicrosystemsのJSP(JavaServer Pages)、オープンソースのTomcatなどのプラットフォーム、そしてPHPやColdFusionなどの技術を採用しているのは合計で21.2%に過ぎなかった。

 Port80の最新の調査結果および2003年以降の調査の報告は、関連リンク先で参照することができる。

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