みずほ証券、東証を提訴 誤発注問題で415億円賠償請求

昨年12月に起きたジェイコム株の誤発注問題で巨額の損失を出したみずほ証券は、東京証券取引所を相手取り、415億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

» 2006年10月27日 19時26分 公開
[ITmedia]

 昨年12月に起きたジェイコム株の誤発注問題で巨額の損失を出したみずほ証券は10月27日、東京証券取引所を相手取り、415億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 同社は昨年12月8日、同日に新規上場した人材派遣業のジェイコム株式に対し、「61万円で1株」の注文を「1円で61万株」と誤発注。すぐに注文の取り消し作業を行ったが「東証システムの不具合で取り消せず、損失は約407億円にふくらんだ」と主張している。

 請求額は407億円に弁護士費用などを加算したもの。同社は東証と損失分担について協議してきたが、進展がなかったため訴訟を提起した、としている。

 東証は「訴状の内容を確認した上で、しかるべき場で当方の主張を明らかにしていきたい」とコメントしている。

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