ひかり電話対応ルータで不具合、IM使用などで発着信不能に

NTT東西が提供するひかり電話対応ルータをバージョンアップすると、特定条件で電話の発着信ができなくなるなどの現象が発生。NTTは最新のソフトウェアに更新するよう呼びかけている。

» 2006年11月02日 17時42分 公開
[ITmedia]

 NTT東日本とNTT西日本は11月2日、IP電話サービス「ひかり電話」対応のブロードバンドルータにおいて、特定の条件によりインターネット接続やひかり電話の発着信ができなくなる不具合があることを明らかにした。原因はソフトウェアのバグで、両社は新しいバージョンに更新するよう呼びかけている。なお、この障害はユーザー宅内装置の不具合によるもので、9、10月にNTT東西で起きたひかり電話の障害とは性質が異なる。

 問題が発生したルータ「RT-200KI」は、電話機や回線を収容してVoIP機能を追加する機器。ひかり電話サービスを利用するためのレンタル機器で、東日本では14県で50万4107台、西日本では4県で85台が提供されている。

 このRT-200KIのファームウェアをバージョン01.03.0004に更新した上で、インスタントメッセージング(IM)ソフトやWebカメラを利用した状態で一定時間たつと、インターネット接続やひかり電話の発着信ができなくなることがあるという。不具合の原因はファームウェアのプログラムミスで、不具合が発生していてもルータ本体のランプは正常動作を示したままになる。

 NTT東西は8月31日より当該バージョンのファームウェアをオンラインで提供しており、ダウンロード件数からNTT東側で12万2801台、NTT西側で27台が対象となっている。11日1日時点の不具合の申告件数はNTT東が823件。NTT西ではまだ申告されていない。

 対策は、2日よりNTT東西の各ホームページで提供されている不具合を修正した最新バージョン01.03.0007のソフトウェアをダウンロードして、ルータのファームウェアを更新すること。

 両社は再発防止への取り組みとして、検証項目の追加や検証期間の延長などソフトウェアの検査体制を強化するとしている。

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