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» 2006年12月05日 08時00分 公開

“Live/Vistaマッシュアップ”は2007年のトレンドになるかWindows Liveが魅せる次世代マッシュアップ

Amazon、Google、Yahoo!などがWebで公開しているAPI。各社のオンラインコンテンツへアクセスするための手段として、魅力的なものとなっている。一方、MicrosoftもさまざまなWeb APIの公開を始めている。

[ITmedia]

 さまざまなベンダーからHTTPを通して広く公開されているWeb API(WebサービスAPI)。Web2.0の言葉に代表されるマッシュアップ人気を支える原動力だといえるだろう。多くのAPIの特徴は、オープンスタンダードなXMLなどを通信手順として採用していることだ。

 最近のハイアマチュア層は、アフィリエイトや地図サービスをマッシュアップし、ブログパーツや専用サイトとして公開することが多い。これによって、ベンダーが公開するAPI、そしてハイアマチュアが公開するAPI利用のフロントエンド、さらにこれらを利用するコンシューマといったつながりが形成されているのも特徴だ。

 そして、従来であればオープンとは対局した印象もあったマイクロソフト。同社も自社サービスへとつながるAPIをオープン化し、次のサイトから情報公開を行っている(関連リンク:Windows Live Dev)

 代表的なものは次の通りだ。

  • Gadgets(Liveガジェット)
  • Messenger(Liveメッセンジャー)IM
  • Search(Liveサーチ)検索
  • Spaces(Liveスペース)ブログ
  • Virtual Earth(地図)

 これらの包括ブランドとして位置付けられているのがMSでオープンなAPIを掲げるプラットフォーム「Windows Live」。米Microsoftは、同サービスを今後注力すべく重要なものとして、スティーブ・バルマー氏が紹介した(関連記事)

MSが狙うAPI公開の真意

 Web上でのオープンスタンダードを問う最近の傾向があるものの、マイクロソフトがクライアントとのかかわりを無視するはずがない。AmazonやGoogle、Yahoo!などがオンラインに根付いた展開をする中、同社はWindows Vista(Windows Live)との関連性をAPIで高めようとしているのだ。

 そして、Windowsアプリケーションで多くのデベロッパーを魅了したように、Windows Liveでも一大開発プラットフォームを構築し、新たな市場を作り上げようとしている。そのコンセプトは、「ビジネスユーザーにも受け入れられる、容易なマッシュアップ」だという。

Vista上のアプリがマッシュアップを始める

 その一端として垣間見るイベントとして、マイクロソフトは先ごろ、Windows Liveの内覧を行い、上記のAPIを利用したマッシュアップの事例を見せた。

 そこでは、インスタントメッセンジャー(Live Messenger)でAPIを利用したものとして、さまざまな情報に答えてくれるもの、Live Searchで地図(Virtual Earth)を利用した情報共有の手軽さなど、興味深いものがデモされた。

対話形式でIMと他サービスをマッシュアップする事例。実際の模様は下画面
Live MessengerのAPIを使い辞書をマッシュアップさせた例。エンカルタなどと連携することで、IM上からWebサービスAPIとして利用することができるという

 “マッシュアップ”というと、聞こえの良いトレンドに乗っかるもののように思えるかもしれない。しかし、従来からも企業が用意していたサービスが連携し合うことはあったはずであり、それがXMLを中心とした規格として公開されたことに真価がある。マイクロソフトもまた語っているように、そのAPI基盤を利用してフロントエンドを作り上げた有志には、一定のインセンティブを支払うという協業モデルも考えているという。

 今後は、日常、必ず見続けるであろうWindows Vistaのデスクトップとオンラインサービスの垣根をなくすべく、API公開で新たなトレンドを作り上げようとしている。

 いま乗るべきか? それはVistaのプリインストールPCが市場を塗り替えるとき、動向結果として見えてくるかもしれない。

Liveガジェットアイデアコンテストを開始

 オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、上記に挙げたLive Searchを中心にVirtual Earthとのマッシュアップについても触れていく予定だ。

 11月を中心に連載を行ってきたガジェット開発のノウハウについてだが、12月にはWordやExcel、ホームページ作成ソフトを触る程度のビジネスユーザーにも向けたLiveガジェット制作の記事を予定している。これを機に「Liveガジェットアイデアコンテスト」も開催しており、読者からのアイデアを募っている。

 なお、ここで集まったアイデアで優秀なものは、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」で実際にガジェットを作成し、その過程を記事として公開する予定だ。

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