ガジェットアイデア募集、その傾向から見えたものWindows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(2/2 ページ)

» 2007年01月24日 09時52分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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どのようなLiveガジェットに興味が集中するのか

 次に、質問2の「どのような機能が取り込まれたLiveガジェットに興味がありますか?」の集計結果を紹介しよう。こちらも選択肢が用意されており、1人が複数の機能を選択することができるようにした。

 ここでは意見が割れた。

 まず、「RSS」と「地図」が大多数で1位。そして「天気予報」、「ブログ投稿・管理」と続いた。以下、「ビデオ」や「アフィリエイト」「時計や電卓等のアクセサリ」「メール」という順番になっている。

 ここから見えてくることは2つある。

 1つは、ブログを利用するためのツールとしてのガジェットが現実的なものとして見えていること。RSS、アフィリエイトもさることながら、ブログ投稿・管理もかなりの票を集めていることから、ブログを投稿するユーザーとの親和性が高いことがガジェットの傾向かもしれない。

 もう1つは、実生活に役立つツールとしてのガジェットを求めているということだ――地図、天気予報が多く票を集めたことは、既存のマッシュアップとして人気となっていることが大きいと思うが、Liveガジェットでも同様に実現されていれば使ってみたいと望む人が多いことが分かる。

 今回、アイデアを出すために投稿してくれたユーザーにとって、特に興味がある分野も見えてきた。この傾向は、この記事の読者の興味とも重なるのではないだろうか。

アイデアは無限。身近なところから考えてみよう

 さて、寄せられた中からフリースペースに記入いただいたものを紹介してみよう。

 まずはブログを利用するツールとしてのガジェット。コメント記入を知らせてくれるという「ブログ」というアイデアもあったが、リンク情報を見るというユニークなものが目を引いた。

 これは、特定のブログエントリに対するトラックバックやリンクを周期的にチェックすることで、引用・言及があったことを通知してくれるもの。自らのブログチェックにも使えるし、特定の話題がどのように波及していったかを調べることもできるだろう。

 また、実生活に役立つものとしてはプライベートとビジネスとに分けられる。趣味の傾向としては、天気・潮の干満・水温・風速などといった気象庁データを地域ごとに一覧可能な釣り場情報など。また、自分の指定した交通機関の最新情報が分かる、そして交通情報についてのアイデアも寄せられた。

 ビジネス用途での利用が考えられるものとしては、グループウェアに連携するガジェットのアイデアが複数寄せられている。このほか、急にひらめいたアイデアを書きとめておくマインドマップや、オンライン上のWordやExcel、ブラウザなどのデータをすぐに取り込めるものなど、日々の業務だけでなくプライベートでも役立ちそうなガジェットのアイデアが寄せられている。

 このほかにも、絵を描くことができるガジェットや、一度に複数のエンジンで検索可能なもの、ネット接続状況をリアルタイムに確認することができるガジェットといったユニークなアイデアも見られた。Liveガジェットは、live.com上で動作するため、ローカルPCとのデータ連携はできない。しかし、常にインターネットとつながっていることを前提とできるため、RSSやほかのWebアプリケーションとの連携には大きなアドバンテージがある。

 このようにアイデアは、日ごろのインターネット利用で誰もが思いつくようなものから、幾つかのサービスがマッシュアップするものなど、さまざまだ。しかし、そのほとんどのものが、身近なところから考え出されていることが分かったはずだ。

 ここではこれまでに寄せられたアイデアの中から一部を紹介したが、ここで触れられていない新しいアイデアや、すでに出ているものでも少し違った視点からのものなどあれば、どんどん応募してほしい。その中からは、実際にLiveガジェットとして実現可能なものが出てくる可能性が高い。そして、読者自身がLiveガジェットを作ることができれば、「Windows Live Gallery」にアップしてもよいのだ。ガジェットを作るためのヒントは、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」の中にある。まずは身近なアイデア実現から取り組んでみてはいかがだろうか。

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