BIGLOBE、6月にも行動ターゲティング広告商品発売へ――新たな市場形成に向けて博報堂と協業

» 2007年04月05日 18時21分 公開
[ITmedia]

 NECビッグローブ(BIGLOBE)は4月5日、6月から行動ターゲティング広告商品を発売することを発表した。行動ターゲティング広告市場の形成に向け、博報堂と協業する。広告商品の販売では、博報堂をはじめ、さまざまな広告会社と連携するという。

 行動ターゲティング広告とは、サイトの閲覧、検索などの行動履歴をユーザーごとに蓄積し、その行動特性からユーザーの興味を把握して、それにマッチした広告を配信するもの。

 BIGLOBEは1月29日〜2月18日の間、博報堂と総配信数約4000万の大規模な行動ターゲティング広告配信実験を自動車メーカーで実施した。BIGLOBEのサイト視聴者のうち期間中に行動履歴の取れた200万人を対象に、車に興味のありそうな人を関心領域ごとに14グループに分類し、それぞれのグループごとで関心のありそうな広告を配信した。そして、グループに入らなかった視聴者に対する通常の配信結果と比較して、広告の反応率を分析した。

 その結果、行動ターゲティングしなかった場合と比較して平均1.6倍、最大で4.1倍のクリック率を記録。行動ターゲティングによる広告配信の有効性を実証することができた。また、配信後のユーザーの動きまで把握・分析すると、広告クリック率だけでなく、行動ターゲティング広告がより能動的な情報収集行動をする利用者の獲得に有効に働く可能性を示したという。

 BIGLOBEは、行動ターゲティング広告の販売だけでなく、クリックした後のクライアントサイトにおけるユーザーの行動分析サービスや、高い反応を示したグループのユーザーが「BIGLOBE」を再訪問した際に、再度同じクライアントのバナーを表示して、より能動的なユーザーを送客するサービスなどを順次、追加開発することを予定している。

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