三菱東京UFJ銀行の現行システムをベースとする「地銀共同化システム」が百十四銀行で稼働を開始した。同システムの稼働は2007年1月の常陽銀行に続き2行目。
百十四銀行、常陽銀行、十六銀行、南都銀行、山口フィナンシャルグループ(参加金融機関)と、三菱東京UFJ銀行および日本IBMが共同で運営する「地銀共同化システム」が百十四銀行で予定通り稼働を開始した。同システムが稼働するのは2007年1月の常陽銀行に続き2行目。
「地銀共同化システム」は、三菱東京UFJ銀行の現行システムを基に、参加金融機関の共通ニーズと個別ニーズを反映させて構築したもの。メガバンクのシステムを基とした地方銀行のシステム共同化形態は国内唯一となる。参加金融機関は、日本IBMに開発・保守・運用を委託、コンピュータを同社のセンターに集約すること、開発・運用要員を同社の子会社として設立した地銀ITソリューションに集約することなどにより、システム経費の削減を図る。
同システムで共同化する業務は、預金/融資/外為などの勘定系に加え、インターネットバンキングといったダイレクトチャネル系や情報系なども含めた範囲を対象とし、今後も共同化範囲の拡大が予想される。
今年度中に十六銀行、そして2008年度には南都銀行が、順次同システムに移行する予定で、新たに参加する山口フィナンシャルグループ傘下の山口銀行ともみじ銀行も、開発計画の具体的検討を進めていく予定。
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