連載
» 2007年05月14日 07時00分 公開

視点を変えて視野を広げて 【営業・企画職編】春の新人応援連載(1/2 ページ)

市場のニーズを見極めつつ、そこに新しい価値を提案していく営業・企画職の仕事。多様化するマーケットの中にあって、アンテナを張る方向とはどこになるのか。株式会社 博報堂アイ・スタジオの先輩に尋ねました。

[大山貴弘,ITmedia]

Webプロモーションを総合的にプロデュースする

―― まずは、御社の業務内容について教えてください。

株式会社 博報堂アイ・スタジオ
ナレッジ&コミュニケーション推進室
室長
秋谷 寿彦 氏

秋谷 博報堂アイ・スタジオは、広告会社の博報堂が100%出資している、博報堂のグループ会社です。業務としては、博報堂の担当しているクライアントのWebサイト、たとえばコーポレートサイトやブランド/キャンペーンサイトなどの、企画から制作までを行っています。会社の設立は2000年ですので、まだまだ新しい会社ですが、派遣スタッフなどを含め従業員総数は200名近くになります。プランナーやディレクターはもちろんのこと、コピーライターやデザイナー、Webサイトに掲載するムービーを撮影するためのクルー、キャンペーン運営をする際の事務局員、システムやインフラ周りを専門とする技術者などなど、本当に様々な職種のスタッフが在籍していますね。Webサイトを制作するためのすべての機能を社内スタッフで網羅し、Webプロモーションをワンストップで行えることが博報堂アイ・スタジオの特徴だと思います。

―― 社内では現在、どのような業務を行っているのですか。

株式会社 博報堂アイ・スタジオ
統括アカウント本部
アカウントプランナー
佐々木 学 氏

佐々木 社内の体制として、第一事業部、第二事業部という大きな事業部がありまして、その中でいわゆるプロデューサーやディレクター、デザイナーなどが所属しています。私の在籍する統括アカウント本部というところは、クライアントから仕事の相談を受けて、スタッフィング、方向性決定、企画立案、プレゼンを行い、ある程度の形にしたところで実際の制作現場と一緒に進めていく役割の部署になります。クライアントとの折衝、現場作業との調整、その仲介という業務になりますね。入社した当初はプロデューサーのアシスタントから始めて、今の業務にいたっています。

秋谷 ナレッジ&コミュニケーション推進室という部署は、実はこの4月から立ち上がったばかりの部署なんです。この部署は、企画書や勉強会の資料、これまでの制作実績などといった社内に蓄積された情報を、新しい案件が起きた際に参照できるようにアーカイブ化してまとめ、ナレッジを通してコミュニケーションを活性化させることを目指しています。今はこのナレッジ&コミュニケーション推進室の業務に専属として携わっていますが、これまでは大学を卒業してからしばらくグラフィックデザイナーの仕事をやってきました。その後、Webサイト制作に携わるようになり、博報堂アイ・スタジオに入社してからは4年、クリエイターのまとめ役として仕事をしてきました。

中心となってコミュニケーションを行うことの大切さ

―― クリエイティブの仕事に実際に携わってみて、イメージと現実のギャップを感じる部分はありましたか?

秋谷 学生の時は、たとえば広告でもポスターでも、でき上がった結果しか見られないので、やっぱり華やかなイメージをこの仕事に持っていたんです。でも実際に働いてみると華やかなものはまったくなく(笑)、裏方としての大変なことばかりでしたね。最初に勤務した制作会社では、入社した1日目から徹夜で仕事をすることになって、ずっと憧れていた業界でしたけど、その時ばかりは「間違ったかな!?」と思ってしまいました(笑)。最初のうちは雑用みたいな仕事ばかりで、徹夜したり終電で帰ったりの毎日で自分の時間を持つこともできず、辛い思いをした記憶があります。それがだんだん経験を積んできて、メインで仕事をこなすようになってくると、自分の思い通りに表現するために今度はいくら時間があっても足りないという状態になりました。忙しいのは相変わらずでしたが、やりがいは大きくなりました。そう感じられるようになるまでに、3年ぐらいはかかりましたね。

佐々木 僕の場合は逆に、最初に入った会社がそれほど厳しくはなかったんです。Webサイトを作っていたのですが、自社媒体だったので、自由に企画を立てて自分で取材に行き、制作をするという仕事でした。ですので、クライアントというものが存在せず、自分がOKだったらそれでよしという感じで、すごく楽しかったですよ。でも、小さなグループで仕事をしていましたので、それほどスキルも伸ばせられないし、できることしかやれないという印象がありました。博報堂アイ・スタジオに入ってから、お金をいただいて何かを作り上げていくというクライアント・ワークに従事することになり、それからが大変でした。クライアントとのコミュニケーションや社内の上下関係、企画提案の通し方や制作現場との調整など、新しい経験の連続です。なので、「自分は1年生なんだ」って自分自身に言い聞かせて仕事をしていましたね。

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