日立製作所と日本オラクルは、Linuxを用いた大規模Webシステムを構築する際、その拡張性と可用性を両立させることのできる構成をベストプラクティスとして公開した。
日立製作所(日立)と日本オラクルは5月28日、検証センター「Oracle GRID Center」において、Linuxを用いた大規模Webシステムを支えるインフラ基盤に求められる拡張性と可用性を実証し、その成果を最適な指針(ベストプラクティス)として公開した。
今回の検証では、日立のブレードサーバ「BladeSymphony BS320」上で「Oracle Application Server 10g」「Oracle Real Application Clusters 10g」をそれぞれ最大8ノードを組み合わせたグリッド環境下で、Webアプリケーションベンチマークを実施。最大8ノード構成において約7.9倍というスケーラビリティを実証した。なお、この検証で用いられたOSはRed Hat Enterprise Linux AS 4。
さらに同検証では、Oracle Application Server 10gが提供するWebアプリケーションセッションの永続性を保証するレプリケーション機能について、その転送方式や転送タイミングなどを挙げ、各方式の特徴による業務継続性のサービスレベルと各方式による性能への影響を分析、レプリケーション機能を使用する場合でもオーバーヘッドが少ないことをデータで示した。
こうした検証結果を基に、もっとも高い性能を出すことのできる設定やネットワーク構成をベストプラクティスとして公開している。以下はそうした設定の一例。
上記内容は「Webアプリケーションシステムにおける性能拡張性と可用性の検証」としてPDFにて公開されている。
両社は今後、日立のストレージを用いた高トランザクション環境下でのオンラインバックアップの検証などを行う予定。
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