Adobeが、顧客対応などのプロセスを自動化する製品として「LiveCycle Enterprise Suite」を7月にリリースする。
米Adobe Systemsは6月4日、プロセス自動化のための企業向けソフトウェアを集めた新製品「LiveCycle Enterprise Suite(ES)」を発表した。申請処理やクレーム処理といった、企業・政府機関による顧客・市民対応のプロセスを、PDFやFlashに備わったプロセス自動化機能を活用してスムーズに行い、組織内外のコミュニケーションの円滑化を図ることができるとしている。
LiveCycle ESは、フォーム生成、プロセス管理、デジタル署名など、各種のソリューションコンポーネントで構成されている。例えばウィザード形式のフォームガイドや、Flashをベースとしたグラフィックを利用したサイトの構築が可能だ。またLiveCycle ESはルールエンジン、データストア、Webサービスとの統合など、データプロセスを自動化する。一方顧客に対しては、インタラクティブなダッシュボード、プリントソリューションなどのデータ出力機能を提供。さらにデジタル権利管理、ドキュメント認証、デジタル署名機能により、企業の機密情報保護を支援する。
各ソリューションコンポーネントはそれぞれ単体でも購入可能だが、Adobeでは、幾つかのコンポーネントをパッケージ化した「エディション」として、「Data Capture Edition」と「Business Transformation Edition」の2種類を用意する。
Data Capture Editionは、「Forms ES」「Barcoded Forms ES」「Data Services ES」「Reader Extensions ES」の4つのソリューションコンポーネントをまとめたもの。Business Transformation Editionには、上記4コンポーネントに加えて「Process Management ES」「Digital Signatures ES」「Rights Management ES」「Output ES」が含まれる。両エディションとも、7月リリースの予定。
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