NECとNECパーソナルプロダクツは、法人ユーザーからの使用済みPCの買い取りを強化するため、PC買い取り時にサービスエンジニアがユーザー企業を訪問し、その場でPC内に残っているデータを消去するサービスを6月11日から開始する。
NECとNECパーソナルプロダクツは6月5日、再生PC「NEC Refreshed PC」事業において、法人ユーザーからの使用済みPCの買い取りを強化するため、PC買い取り時にサービスエンジニアがユーザー企業を訪問し、その場でPC内に残っているデータを消去する「法人向け出張データ消去サービス」を、6月11日から開始することを明らかにした。
通常、NEC Refreshed PC向けに買い取ったPCは、NECの工場内でデータ消去を行っているが、同サービスは、法人ユーザーから使用済みPCを買い取る際に、NECのサービスエンジニアがユーザー企業を訪問し、企業の構内でPCのHDDに残っているデータの消去を行う。これにより、PC輸送時における情報漏えいを防止でき、使用済みPCの買い取り工程におけるセキュリティをさらに向上させた。
データ消去の方法は、NEC独自のデータ消去ソフトウェアによる消去方式のほか、HDDに穴をあけて物理的に破壊する方式などから選択可能。ソフトウェアによる消去方式では、米国国防総省NSA規格に準拠した消去方法(HDDの全領域に、ランダムデータを2回、「0」を1回上書き)も選択できる。
価格は、HDDの台数が10台までの場合、訪問基本料金が1万円で、データ消去費用はソフトウェアを用いた場合が1台あたり3100円から、物理破損を行う場合が1台あたり5500円から。なお、データ消去費用はHDDの容量で異なる。
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