ISPのドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は6月5日、「Winny」などのファイル共有ソフトなどを使うことで通信量(トラフィック)が平均を大幅に上回っているユーザーに対し、接続サービスを一時停止する制限を10月1日から実施することを明らかにした。
一部ユーザーの高トラフィックが回線などを専有してしまい、他ユーザーの通信を圧迫する状態が起きているため、「不公平な状況を解消し、快適なインターネット環境を提供する」として規制に踏み切る。
規制はFTTHとADSLのユーザーが対象。上りトラフィックが24時間当たり15Gバイトを超えた場合、接続サービスを一時停止することがある、という。下りトラフィックは対象とせず、Web閲覧や動画視聴などは従来通り、トラフィック量にかかわらず利用規制はしない。
同社が挙げた例によると、1.3M〜1.4Mbpsでデータを24時間送信すると規制対象になる。例えば一般的なデジタルカメラの高画質モードで撮影した写真(約7Mバイト)をメールに添付し、1日に2000枚以上送信するようなケースも当たるという。
トラフィック量の判断は、特定のアプリケーションやポートについて行うのではなく、上りで使われた全プロトコル/ポートのデータを合算した総量で判断する。
このため「Winnyユーザーの上りトラフィック」といった形の規制は行わないが、ファイル交換ソフトやオンラインゲーム、FTPなどを問わず、「24時間当たり上り15Gバイト以上」という基準に触れた場合は利用停止になる可能性がある。
規制対象になるユーザーには事前に書面とメールで連絡する。制限の解除手段も事前連絡で説明するという。
規制実施に先立ち、7月1日から、対象になるユーザーには警告を行うことがあるとしている。
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