NEC、シスコ/トレンドマイクロ製品と連携する協調型検疫システム

NECとNECソフトは、両社の検疫ネットワークシステムを統合した「InfoCage PC検疫」の販売を開始した。

» 2007年07月04日 20時37分 公開
[ITmedia]

 NECとNECソフトは、検疫ネットワークシステム「InfoCage PC検疫」の販売を開始した。セキュリティに不備のあるPCをLANから隔離/修正するシステムで、ほかのセキュリティ製品との連携を広げ、クライアントOSとしてWindows Vistaに対応したことなどが特徴。8月1日より出荷開始する。

 InfoCage PC検疫は、NECの「CapsSuite/PC検疫システム」とNECソフトのクライアントファイアウォールベースの検疫ソフト「SecPilot」の2製品を統合、強化したシステム。サーバやセキュリティ対策ツール、ネットワーク機器などのセキュリティ機能と相互連携させることで、LANに接続されたPCの情報漏えい対策、セキュリティパッチ適用やウイルス対策の状況などを監査し、セキュリティポリシーを満たしていない場合は隔離する仕組みを構築できる。

 InfoCage PC検疫の監査機能では、クライアントセキュリティ対策ソフトと連携して、パッチ適用やウイルス対策ソフトの状況だけでなく、USBメモリなどの外部メディアの利用許可や、不正アプリケーションの起動を抑止する機能の設定などを検疫ポリシーとして定義することができる。

 さらに、本製品NEC製ファイアウォールアプライアンス「Express 5800/SG300」のACL(アクセス制御リスト)や、トレンドマイクロ「ウイルスバスター コーポレート エディション アドバンス」のクライアントファイアウォールと連携した端末のアクセスコントロールができるようになった。そのほか、Windows Vista搭載のPCやNAT環境下のPCも検疫可能となっている。

 なお、InfoCageのパートナー制度「InfoCage Works」に新規に参加したアラクサラネットワークスとシスコシステムズのLANスイッチがPC検疫との連携をサポートした。

 InfoCage PC検疫の価格は、最小構成で92万円(税抜き)から。

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