個別の対策から協調型セキュリティへ、NECが対策ソフトを刷新

NECは企業向けセキュリティソフト「InfoCage」シリーズを刷新した。クライアントPCとサーバ、ネットワークにまたがる統合的な管理、対策をサポートする。

» 2006年09月06日 20時26分 公開
[ITmedia]

 NECは9月6日、企業向けセキュリティソフト「InfoCage」シリーズを刷新した。検疫ツールの「CapsSuite」シリーズを統合したほか、クライアントPCとサーバ、ネットワークにまたがる統合的な管理、対策をサポートする点が特徴だ。

 新しいInfoCageシリーズでは、これまで個別に提供されてきたセキュリティ機能を統合し、一元化されたセキュリティポリシーの下で対策、運用できるようにした。また、ログも共通化される。

 仮にウイルスなどに感染したPCなどが社内に持ち込まれた場合、ネットワークレベルで隔離を図るとともに、サーバレベルでアクセス拒否などを実施し、ファイルレベルでも外部メディアへの出力などを禁止。クライアント側ではウイルスの駆除を行うといった具合だ。

 また、電子データだけでなく、紙文書についてもユニークなIDを付与し、印刷も含めた情報のライフサイクル全体にまたがってコントロールを行い、履歴を管理することが可能だ。これにより、いつ、どのユーザーがどういった操作を行ったかを追跡し、履歴管理を徹底できるという。

 同シリーズには、クライアントPCでの暗号化/認証を行う「Clientシリーズ」、ファイルやコンテンツの暗号化、フォルダ単位の認証を行う「Fileシリーズ」、サーバからのデータ持ち出しを制御する「Serverシリーズ」、ネットワーク管理と持ち込みPCの検出、遮断を行う「Networkシリーズ」、各製品の統合管理を行う「Managementシリーズ」の5製品がある。

 価格は、Clientシリーズが100ユーザーライセンスで216万円から。2006年11月より順次出荷を開始する。NECでは併せて、セキュリティ製品を担当するエンジニアを現在の60名から300名体制へと増強し、今後3年間で600億円の売り上げを見込むという。

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