ITRがまとめた2006年度の国内データベース管理システム(DBMS)の市場動向リポートによると、インメモリDBMS市場の市場規模が倍増している。そのトップは高速屋だ。
アイ・ティ・アール(ITR)がまとめた2006年度の国内データベース管理システム(DBMS)の市場動向リポートによると、2006年度の国内DBMS市場規模は出荷金額ベースで767億円、前年比7.9%増と堅調な伸びを示している。
特に、インメモリDBMSの注目度が高まっている。2006年度の国内インメモリDBMS市場規模は前年の2倍強(114.2%増)の約15億円、2007年度は約21億円へと拡大すると同社は予測している。
ベンダー別シェアで見ると、表1のように、高速屋を筆頭に、ターボデータラボラトリー、オラクルが続く。この3社で市場の85.3%を占めているのがインメモリDBMS市場の現状だ。
順位 | ベンダー | シェア |
---|---|---|
1位 | 高速屋 | 37.7% |
2位 | ターボデータラボラトリー | 25.1% |
3位 | オラクル | 22.5% |
4位 | 数理技研 | 6.6% |
5位 | シアンス・アール | 4.6% |
6位 | 富士通ビー・エス・シー | 3.4% |
DBMS市場全体から見れば、インメモリDBMS市場はまだまだ市場規模は小さい。しかし、機能面や安定性の向上を前面に押し出し、アーキテクチャー部分のイノベーションが語られることが少なくなったRDBMSに比べ、新たなアーキテクチャーで勝負するインメモリDBMSは、高トランザクションのアプリケーションを求める顧客から多くの引き合いがあるだろう。
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