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» 2007年07月18日 15時51分 公開

SAPとアドビ、紙ベースの非効率排除に向けタッグ

SAPジャパンとアドビは、SAPアプリケーションを使用するビジネスユーザーの生産性向上で協業した。PDF技術を業務システムの入力画面として利用できる「SAP Interactive Forms by Adobe」を推進する。

[堀哲也,ITmedia]

 SAPジャパンとアドビ システムズは7月18日、SAPアプリケーションを使用するビジネスユーザーの生産性向上で協業すると発表した。アドビのPDF技術をSAPアプリケーションの入力画面として利用できる「SAP Interactive Forms by Adobe」を推進し、書類ベースの業務を完全に電子化してエンドユーザーの生産性向上を図る。

 SAP Interactive Forms by Adobeは、SAPアプリケーションとPDFを連携させ、電子書類をそのまま業務アプリケーションの入力フォームとして利用できるようにするもの。製造業のフィールドサポートなどの職種では、出先で顧客記録用として書類を作成し、会社に戻って業務システムにその情報を再入力するなど、業務に二度手間が発生する。必ずしもビジネスユーザーは業務システムによる生産性の向上を実感できていない原因だったが、このような非効率を取り除き、ユーザーの利便性向上を狙う。

アドビのイルグ社長(左)とSAPジャパンのエンスリン社長(右)

 SAP Interactive Forms by Adobeでは、業務アプリケーションから取得したマスターデータなどをオフラインのPDF内に表示して入力できるほか、オンライン時には入力した情報をそのまま業務アプリケーションへ送信できる。改ざんを防止するためにPDFに電子署名を付けることも可能だ。

 SAP Interactive Forms by Adobeは「SAP NetWeaver」に統合されたコンポーネントとして提供され、SAP JavaおよびABAPの開発環境で「Adobe LiveCycle Designer」「Adobe Document Services」を利用できる。

 SAPジャパンのロバート・エンスリン社長は「SAPをすべての従業員に使ってもらうため、アドビは重要なポジションにある」と協業をアピール。アドビのギャレット・イルグ社長は「インフォメーションワーカーに新しいワークスタイルを導入してもらいたい」と話した。

 今回の協業に基づき、SAPジャパン内に「アドビ・コンピテンスセンター」を設置しており、SAPのプリセールス、エンジニアの10名とアドビ各1名ずつの12名がパートナー企業の営業支援やコンサルタントのスキル育成を図る。また、共同マーケティングも展開する。

 SAPとAdobeの協業は2002年から始まっており、PDFのSAP Interactive Forms by Adobeのほか、「Adobe Flex」、Webカンファレンシングソリューションの「Adobe Connect Professional」などで連携している。2008年には「Adobe AIR」の技術提供も予定されている、という。

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