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» 2007年09月26日 17時48分 公開

ノーテル、ユニファイドコミュニケーション対応のアクセスルータを発表

ノーテルは、WANやスイッチング、VoIP、VPNなど複数の通信機能を統合したアクセスルータ「4134」を発表。MSのOffice Communication Serverとの連携を予定する。

[國谷武史,ITmedia]

 ノーテルネットワークスは9月26日、ルーティングやWAN、イーサネットスイッチング、VoIP、ファイアウォールなど複数の機能を統合したアクセスルータ「Nortel Secure Router 4134」を発表した。ユニファイドコミュニケーション機器としてMicrosoftのOffice Communication Server(OCS) 2007との連携も計画する。

Nortel Secure Router 4134

 Secure Router 4134は、企業ネットワークの最適化を支援する同社の製品戦略「Business Optimized Networking(BON)」に基づいて開発された大規模企業の支社・支店や中規模企業向けのルータ製品。複数の通信、セキュリティの機能を統合することで運用管理コストを削減し、また音声や映像、メッセージングなど複数のコミュニケーション手段を統合するユニファイドコミュニケーションシステムとしての拡張性も備えている。

 エンタープライズ&チャネルズ営業本部の犬塚昌利部長は、「BONでは5つの柱を設定している。Secure Router 4134はブランチオフィスのアクセス環境を簡素化し、ユーザーが心から使いやすいと感じられるネットワーク環境を実現できるだろう」と、新製品の狙いを説明した。

「BON」戦略の5つのカテゴリー。Secure Router 4134は、「Extend」カテゴリーの製品に当たる

 同製品は標準でIPv4およびIPv6をサポートするほか、PoE(Power over Ethernet)対応のレイヤ2/3イーサネットスイッチング、MPLSのレイヤ2 VPN、VPNハードウェアアクセラレーション機能などを搭載する。また、中規模拠点向けモデルとしては珍しく広域網向けのMPLSファストリルート機能も搭載した。ファイアウォールでは60パターン以上ものDDoS(分散型サービス妨害)攻撃を検出できる。オプションのインタフェースモジュールも7種類が用意されている。本体価格は190万2000円からで、11月1日に発売される予定だ。

 Nortelは、昨年7月にMicrosoftとユニファイドコミュニケーション分野で提携を行った(関連記事参照)。この提携に基づいて、Secure Router 4134では今後、OCS 2007の「Mediation Server」と「Media Gateway」をハードウェアに実装させた新バージョンを、2008年第1四半期に北米エリアから順次発売する(日本は2008年後半の見込み)。

 Mediation Serverは、卓上電話機やクライアントPCなどのエンドポイント、PSTN網、ISDN網、内線電話でのアナログ通信とVoIP間といった各ポイント間でのプロトコルの差異を調停するモジュール。Media Gatewayは、公衆網と社内IP網間でのプロトコル変換を行うモジュールとなる。この2つのモジュールを利用することで、既存のネットワーク環境を生かしながらのユニファイドコミュニケーションシステムの構築、またWAN回線利用の効率化が可能になるという。

OCS 2007のモジュールを実装した場合での利用イメージ

 例えばVoIPの内線電話PSTN網へ発信する場合は、一度センター側にあるSIP(Session Initiation Protocol)サーバを経由して発信されるが、接続が確立された後はSecure Router 4134がSIPサーバからセッションを引き継いで通話を維持する。「WAN回線への負荷をできる限り軽減することを目指している」(沼田真哉プロダクトマネジャー)という。さらには、Secure Router 4134で自律的に通信制御を行い、WAN回線などの障害に備える機能も提供していく計画だとしている。

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