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» 2007年06月05日 15時11分 公開

カスタムアプリにも対応、ノーテルがWAN高速化装置をリリース

ノーテルネットワークスは6月5日、Webアプリケーションへのアクセスを高速化するアプライアンス「Nortel Application Accelerator」の販売を開始した。独自の技術で多様なWebアプリケーションのパフォーマンスを改善できるという。

[堀見誠司,ITmedia]

 ノーテルネットワークスは6月5日、Webアプリケーションへのアクセスを高速化するアプライアンス「Nortel Application Accelerator」(NAA)2製品の販売を開始した。データセンターやサービスプロバイダー、業務系Webアプリケーションやシンクライアントシステムを導入する企業がターゲット。

画像 NAAの上位機種はアクティブ−アクティブの冗長構成が可能

 NAAは、Web/Webアプリケーションサーバのロードバランサ(負荷分散装置)と併用する形でセンター側に設置する非対称型の高速化装置。圧縮やキャッシュなどで独自技術を使うことで、Webブラウザクライアントへのアプリケーション配信のレスポンスを大幅に改善する(関連記事参照)。

 特徴的なのは、必要な場合にのみコンテンツを圧縮するという「適応型圧縮」機能。内部に3段階の圧縮率、CPU稼働率、ファイルサイズに基づいた情報テーブルを持ち、テーブルに基づいてオブジェクトデータの状態をチェックして一番効果の高い圧縮をかけることができる。コンテンツによっては圧縮をかけない方が効率的な場合もある。

 オブジェクトキャッシュ機能は、ヘッダ情報を書き換えて、Webブラウザでキャッシュが可能なコンテンツを選別してサーバのアクセスを減らす機能。仕組み自体は競合製品と同様だが、キャッシュ化の際に特別な識別子(タグ)を埋め込むことで、ブラウザのバージョン情報を持たせて最適化したり、オリジナルコンテンツの変更を監視して期限切れのローカルキャッシュの更新をクライアントに指示するといったキャッシュコントロールが可能だ。

 また、変更されたオブジェクトのバイトレベルの差分情報のみをブラウザに送信する差分エンコーディング機能を独自に搭載。ブラウザにJavaアプレットを埋め込み、未加工の変更データだけを送ることで、帯域使用率を90%以上抑えることができるという。

 NAAでは、アプリケーションごとに最適な高速化技術やパラメータの設定をルールセットとして登録する「アプリケーション・プロファイル」機能を持っている。カスタマイズされたWebアプリケーションに対応するための機能で、Outlook Web Access(Exchange)、MS SharePoint、IBM WebSphereについては標準でプロファイルを用意している。特にSharePointでは、600ミリ秒の遅延があるWAN回線で1MBファイルをダウンロードすると191秒かかるところが、NAAを導入すると5.7秒に短縮され、「パフォーマンスが約34倍改善される」(デール・オグラディ セキュリティ&アプリケーションインテリジェンスプロダクトマネジャー)としている。

 同社では今後、SAP、Oracle、Lotus Notes/Dominoについて、あらかじめ高速化機能をチューニングしたプロファイルを追加提供する予定。

 NAAは、ノーテルが買収した旧アルテオンウェブシステムズのアプリケーションスイッチ製品群にラインアップされる製品だが、「透過型のプロキシとして単体でも利用できる」(オグラディ氏)。

 価格は、標準モデルの「NAA510」が389万3000円(税抜き)、CPU、メモリなどを強化した上位モデル「NAA610」が614万8000円(税抜き)。SSL高速化機能を標準で搭載するが、データ圧縮、キャッシュなどのアプリ高速化機能を利用するには、別途179万9000円のライセンス料がかかる。

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