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» 2007年10月12日 09時15分 公開

和食を飾る「いろどり」にMSが協力──徳島県上勝町 (1/2)

徳島県上勝町は、ICT(情報コミュニケーション技術)を活用した地域の産業振興を、マイクロソフトとともに推進していくことを発表した。

[柿沼雄一郎,ITmedia]

 徳島県上勝町は、ICT(情報コミュニケーション技術)を活用した地域の産業振興を、マイクロソフトとともに推進していくことを発表した。マイクロソフトは上勝町および町内の各機関や団体に対して、ICT利用推進のための情報提供や技術支援を行っていく。

 上勝町(徳島県勝浦郡)は人口2000人あまりで四国では最も小さな町だが、ICTを地域産業に活用したモデル的地区としても全国的に知られている。地元の農家がパソコンとインターネットを農産物の出荷作業に利用しているなど、地域産業とICTの融合による産業振興が盛んであり、国内外からの視察も多い。

 今回、上勝町とマイクロソフトはICT利活用によるより一層の地域振興と事例創出に共同で取り組むことになった。上勝町役場でとり行われた調印式には、同社日本法人社長のダレン・ヒューストン氏が出席、上勝町長の笠原和市氏とともに両者が共同で地域振興をさらに進めていくことで合意した。

上勝町役場
調印式で握手を交わす上勝町長の笠原和市氏(左)と、マイクロソフト日本法人社長のダレン・ヒューストン氏(右)

 ヒューストン氏は、「マイクロソフトは多くの地域自治体やパートナーと手を結んでいるが、町という規模での包括的なパートナーシップは上勝町が初めての事例となる。おそらく全世界でも初めてのことだと思う」と、今回の取り組みが同社にとっても大きな意味を持つことを強調する。

 「なぜマイクロソフトが徳島の町へやってきたのか。それはここにさまざまな、しかも全世界で共通した問題への解答があるからだ」(ヒューストン氏)

 その問題とは、過疎や少子高齢化、産業構造の変化といったもので、上勝町がほかの市町村同様にかつて抱えていたものである。20数年前、上勝町の主な産業は林業とみかん農業だったが、輸入木材の台頭による衰退と、みかんが寒波によって壊滅的なダメージを受けたことで、町としての柱がゆらいだ。同時に若い人々がほかの都市へ流出していくという大きな危機に瀕することになる。

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