オリンパスとMicrosoft、デジカメ分野などで協業

オリンパスとMicrosoftは、デジタルカメラやデジタル画像技術などの分野に利用する、広範な特許に関するクロスライセンス契約を締結した。

» 2007年10月17日 07時30分 公開
[ITmedia]

 オリンパスと米Microsoftは10月16日、それぞれの現行および将来の製品ラインの開発を促進するため、広範な特許のクロスライセンス契約を締結したことを発表した。このクロスライセンス契約の詳細な内容と財務上の条件に関する詳細は、公表されていない。

 両社の代表によってこの契約が締結された、米国ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社では、この協業で情報交換が進み、デジタル画像技術を中心に、数多くの民生品における特許技術の導入が進むことになるとしている。

 知的財産およびライセンス部門担当の副社長、オラシオ・グティエレス氏は、「この知的所有権に関する契約は、技術革新を醸成し、最終的にはユーザーへ貢献することになる協業作業。われわれは、デジタルカメラ、デジタル画像技術、家電製品を扱う企業にとって大きなメリットをもたらすことができる、非常に広範でグローバルな特許のポートフォリオを所有している。オリンパスのような業界のリーダーと協業することで、両社のITのエコシステムをさらに豊かにするような新しい技術を創造、デザインする能力をさらに向上させることができる」と述べている。

 オリンパス 知的財産本部長の幸田好司氏も、「このクロスライセンス契約により、Microsoftとオリンパスは共にデジタル画像分野での研究開発に拍車をかけることになる。デジタル画像技術の分野で両社が持つ経験と特許のポートフォリオが、これまでの協業をさらに深化させ、長期的にはユーザーに大きな利益をもたらし、ひいては業界全体の成長にも貢献することになるだろう」としている。

 Microsoftは自社のIPライセンス プログラムを2003年12月に開始して以来、これまでに200件以上のライセンス契約を締結してきた。このプログラムは、同社が積み重ねてきた膨大な研究開発投資、広範な特許ポートフォリオやIPポートフォリオへのアクセスを可能にすることを目的として作成されたもの。過去1年の間に富士ゼロックス、LG Electronics、日本電気、Nortel Networks、Novell Inc、Samsung、セイコーエプソン、最近ではケンウッドなどとの間で同様の契約を締結してきた。

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