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» 2007年11月14日 07時00分 公開

次世代検索の行き先:ユーザーをあきらめさせない検索ツールの新境地 (1/3)

“平均3.6ページ”――ユーザーが検索をあきらめてしまうWebページ数だ。誰もがこのような苦い経験を味わったことがあるだろう。だがそれはもう昔の話。最前線の検索エンジン系ツールは、ユーザーが求める検索結果にたどり着くための工夫が凝らされている。

[吉川日出行,ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「次世代検索の行き先」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


 一説によると、ここ最近の情報量は人類のこれまで数千年の間に扱ってきた量を超えたともいわれている。われわれはこのような環境において、さまざまな手法で日々の情報を“かろうじて”処理している。

 膨大な情報を処理するための検索エンジンは今や欠かせないものになった。検索エンジンは、検索窓に知りたいキーワードを入力すれば即座に回答と思われるものを示してくれる。しかし、それらが正答である保証はなく、またすべての情報にアクセスできるわけではない。

平均3.6ページで検索をあきらめるユーザー

 現在の検索者の検索ニーズとシーンは多様性を極めている。シーンによっては、数ある正答のうち最初の1つを入手した時点で検索を終えるケースもあるし、正答に近い答えを得た時点で検索をやめる場合もある。そもそも検索に費やすことのできる時間は有限なので、限られた時間内に求める結果へたどり着くことができなければ、いくら検索エンジンが正答を表示しても意味をなさない。

 オプトとクロス・マーケティングが2006年に調査した「検索エンジン利用状況実態調査」によると、ユーザーは検索結果を平均3.6ページまでしか閲覧しないという。このことから、現在の検索エンジンは、最初の20件から40件くらいの間に答えを出し、ユーザーが検索をあきらめないようにすることが求められている。

 検索結果の表示順で最も優れているといわれてきたのがGoogleである。Googleは、被リンク数が多いページは良い情報を持ったページであるというPageRankのロジックから、ユーザーが求める検索結果をより上位のページに表示することに成功した。この流れを受け、一時期は検索エンジンがこぞってGoogleのPageRankを超えることを目指し、検索結果の表示順を示す計算ロジックの改良にしのぎを削っていた。

 ところが、ここへ来て検索エンジンの競争ポイントが変化しつつある。この理由には情報が増えすぎたこと、検索結果の表示順に人為的に影響を与えるSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)やSEM(Search Engine Marketing:検索エンジンマーケティング)などの研究が進んだことなどが考えられる。

 そして最近、検索エンジン界で新しい動きが起きている。PageRank以上に情報を探しやすい検索エンジンを目指すもので、その1つが検索結果の表示方法の改善である。前回の「検索エンジン系ツールの見取り図」においてこれまでの検索ツールを分類したが、今回は新たに萌芽している検索ツールを見ていこう。

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