手口も複雑化し、2007年はスパムの大半が、身元を分かりにくくする手法を使っていた。
電子メールのうち90〜95%はスパム――スパム対策製品を手掛ける米Barracuda Networksが12月12日、このような年次報告書を公開した。
この報告書は、同社の5万社以上の顧客に送られてくる電子メールを分析した結果に基づいている。それによると、2007年に送信された電子メールのうち90〜95%がスパムだったという。2006年にはこの割合は85〜90%、2001年にはわずか5%だった。
また、同社が企業ユーザーに対して実施したアンケート調査では、57%の回答者がスパムは最悪の形のジャンク広告だと答えた。郵送のジャンクメールではこの割合が31%、テレマーケティングは12%だった。ユーザーの65%は1日に受信するスパムが10通以下だったが、50通以上受け取るというユーザーが13%いた。
スパムの手口も複雑化しており、2007年はスパムの大半が、多数の発信元を使ったり、URLリダイレクトサービスを使うなど、身元を分かりにくくする手法を使っていた。PDFファイルなどの添付ファイルを使う手口も増えた。
Barracudaは最近の展開として、年末商戦期に入ったことで、小売店を装ったフィッシングスパムが増えていると報告。1月には、ダイエットやオンライン大学の学位の広告など、「新年の目標」をネタにしたスパムが大量に送られると予測している。
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