GoogleのAjax開発ツールにXSSの脆弱性

オープンソースのAjax開発ツール「Google Web Toolkit」(GWT)にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が見つかった。

» 2007年12月18日 16時51分 公開
[ITmedia]

 報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターおよびJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月18日、Webアプリケーション開発ツール「Google Web Toolkit」(GWT)にクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見されたとして、JVN(Japan Vulnerability Notes)に脆弱性情報を公開した。CVSS(共通脆弱性評価システム)による脆弱性の深刻度は2.6で、「注意」レベル。

 GWTは、Googleが提供する、AjaxアプリケーションをJavaベースの環境で開発するためのオープンソースのツール。今回、GWTのbenchmark reporting systemにXSSの脆弱性が見つかった。細工されたWebサーバを介してユーザーがGWTにアクセスすると、任意のスクリプトがユーザーが意図しない形で実行される恐れがある。

 この問題の影響を受けるのは、GWTバージョン1.4.60とそれ以前のバージョン。回避策は、公開されている最新バージョン1.4.61にアップグレードすること。Windows、Mac OS X 10.4、Linux各OSの対応版が用意されている。

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