2008年は福利厚生で社員のやる気を引き出す「失恋休暇」を取ってみたい(2/4 ページ)

» 2007年12月22日 09時00分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

失恋休暇の狙い

 失恋休暇――。あまり耳にしない休暇制度を実施するのは、女性トレンドの情報発信サイト「ヒメクラブドットコム」を運営するHime&Companyだ。文字通り、社員が失恋した際には年齢に応じて休暇を取ることができる。申請した日の年齢が25歳未満なら1日、25歳以上30歳未満なら2日、30歳以上なら3日間の休みが与えられる。ちなみに、既婚者の場合は「失恋はない」とみなし、失恋休暇を取得することはできない。

 バーゲン休暇という制度もある。これは年に2回、バーゲンに行くために半日(4時間)の休みを取れる制度だ。こちらの取得率はほぼ100%に達するという。

雑誌の編集経験が8年あるという平舘社長。マスコミが何を取り上げて記事にするのかはしっかりと理解しているという

 平舘美木社長はこうした休暇制度を実施する意図について「失恋休暇などの発想を理解してくれる人を採用したいから」と話す。同社のビジネスは、SNSの会員からの招待やオーディションで選考した4700人のブロガーに化粧品など企業が提供する商品を使ってもらい、感想などの口コミ情報をヒメクラブドットコムに書き込んでもらうというもの。

 ブロガーに商品を提供する各企業はHime&Companyに広告宣伝費を支払う。ワコール、マンダム、ユニチャームなど大手メーカーを顧客とする。顧客企業は、ヒメクラブドットコムでのブロガーの自社商品への書き込みを広く読んでもらうために、自社のWebサイトにヒメクラブドットコムへ飛ぶバナーを張ることもあるという。そのため「ヒメクラブドットコム自体のページビューが少なくてもあまり問題にならない」というビジネスモデルが実現した。

 「“もっとかわいい商品が欲しい”といった女の子のわがままをビジネスにしている会社。そうした考え方を理解できる人に来てほしい」(平舘社長)

 失恋休暇誕生の陰には、人材の採用戦略が隠れていた。

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