2008年は福利厚生で社員のやる気を引き出す「失恋休暇」を取ってみたい(3/4 ページ)

» 2007年12月22日 09時00分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

離職率が大幅に縮小

 IT企業の離職率は高く、その数字の抑制を経営課題に挙げる企業も多い。企業ポータルソフトを提供するサイボウズもその1つだ。クラブ活動の支援、奨励金を100%付与する従業員持株会制度、子供が小学生になるまで最大6年にわたり取得できる育児休暇制度など多彩だ。

 実際に離職率は低下した。2005年は20%だったが、2007年は5%程度にまで減ったという。ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が話題になる中、福利厚生の充実が企業の貴重な戦力をつなぎとめる切り札になり得ることを示した。

 例えば、サイボウズの部活動支援では、5人以上の社員が集まればどんなクラブでも結成できる。公認クラブには、メンバー1人につき半期5000円の活動支援費が会社から支給される。現在、野球部、フットサル部、ダーツ部、写真部、任天堂のゲームを楽しむDS部など12の公式クラブがあり、のべ230人の社員が活動しているという。

部活動を楽しむサイボウズの社員(写真はDS部)

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