Webminの左側にあるカテゴリーをクリックすると、それに分類された利用可能なモジュールが一覧表示される。
Webmin:一般的な構成を行う。言語とテーマの選択、Webminのアップグレード、モジュールのインストール、ログ記録のオプションと表示、セキュリティー上の制限措置(Webminを使用するIPアドレスなど)、暗号化など。Serversモジュールがインストールされている場合は、同じネットワーク上にあるほかのWebminサーバを探し、それをリモートから管理できる。もちろん、その場合の動作は鈍い。
System:バックアップ、起動時および停止時の動作、パスワードや権限の変更などのユーザー管理、ログファイルの切り替え、動作しているプロセスの確認、コマンドのスケジュール設定とcronジョブ、ソフトウェアパッケージのインストールなど。
Servers:動かす可能性のあるサーバをすべて扱える。Apache、メール機能、ファイル共有のためのSamba、Webアクセスのためのプロキシ、IPアドレスを割り当てるDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)、データベース(MySQLやPostgreSQLなど)。各オプションをクリックするとその全機能を確認し設定することができるが、通常、数画面におよぶ。
Networking:ネットワーク関連のオプション。ADSLクライアントの管理、帯域幅の監視、セキュリティ(IPsecとKerberos 5)、Network File System(NFS)のエクスポート、Network Information Service(NIS)のクライアントとサーバ、安全なリモート・アクセスのためのSecure Sockets Layer(SSL)トンネル、ファイアウォール(標準のiptablesとShoreline)。
Hardware:CDの作成、起動オプションの変更(Systemメニューに置いた方が適当だと思われる)、Redundant Array of Independent Drives(RAID)と論理ボリュームマネージャ(LVM)の設定、ローカルディスクのパーティーション設定、システム時刻など。
Cluster:2台以上のコンピュータをクラスタとして運用するためのオプション。
Others:コマンドシェルの実行(Javaアプレット経由)、ファイルマネージャ(これもJava)、ほかのコンピュータへのリモートログイン、システムとサーバの状態の監視など。
Webminを作成したジェイミー・キャメロンの言によれば、Webminは「UNIXについて熟知している企業内システム管理者よりも、構成ファイルの形式に不慣れな経験の浅い人」に適している。
Webminでは、非常に多くの機能を分かりやすいメニューとWebページを通して管理でき、損害を引き起こしかねない問題点をそれが発覚する前に検出することができる。学習ツールにもなる。特に、Webminで変更した後に該当する構成ファイルを調べるようにすれば効果的だ。初心者のためのガイドであり、Linuxのシステム管理に習熟していく際の一助ともなる。
Federico Kerekiは、ウルグアイのシステムエンジニア。20年以上にわたって、システム開発やコンサルティング業務に携わり、大学で講義を担当してきた。
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